言語の螺旋

言語の螺旋
陰陽五行でいうところの水の流れがいいところ

2012年3月16日金曜日

☆閲覧注意☆「絶対的に生きるということ」


「絶対的に生きるということ」
性根から朽ちた
どうしようもない生き様だ
舞鶴港で拐われてしまえ
キツい眼差しで体躯打ち抜かれてしまえ
懲りない挫折を省みて惑え
奈落なら足元だ
夾竹桃の枝でバーベキューをせよ
電気椅子の電源ならそこだ
ワンボックスカーの灰皿が丁度よいサイズだ
文鎮
石臼
蹄鉄
戒めを全て架せられよ
煩悩?おまえのことだろう
戒め?
守れたためしがあるか?
河原の生首が1つ足りないぞ
たとえどんなに天を仰ごうが鳥の糞しか落ちてくるもんか
オートフォーカスもおまえを嫌う
イグノーベル賞にも範疇にない無様さだ
靴の舐めかたしか知らないくせに
生爪はもう残っていないくせに
純粋に反吐が出る
空疎
蔑視
無慮
愚物
脆弱
非情
懈怠な生きモノ
珍妙なるモノ
穴の開いた鍋
折れた竿
磨り減った靴底
錆びた刃
破傘
豚の餌
オスカー像!
二重窓!
単気筒!
30センチ定規!
FX!
東洋の神秘!
バスコ・ダ・ガマ!
村の長老!
渡り廊下!
撫で肩!

Wright by 蟲

2012年3月14日水曜日

詩「夕辺ダンス」


「夕辺ダンス」

姉のせんたくものの向こうをみていた
べらんだなのに裸足で
耳にはでかいステレオフォン髪がまとわりついていて
不必要に荘厳な魔法の詠唱
右手に無線のコントローラー
ピチカート・ファイヴが19時ごろの都市の名前をいっていた
雷動一閃
ゲームで

遠いおそらのくもまから
そろりとみえた月光
たぶんわるつ
とんとんつーとんとんつー

ワレココニ南方ツキノワ島ショウタイチョウ死セリ伍長シセリ電信兵トイキ
キギ隙間オオク身カクセズ返信願
ワレツキノワ島小隊壊滅電信ワズカ敵機地上攻撃速射タタズ粉塵止マズ
返信願ワレノナカノナカニテ右腕ナシ敵機再キタリ
宙空ノ月光遮ルモママナラズ
高揚ノノルアドレナリン多発

つま先立ちからとぅーりえ
思いのほかたかいひしょう
びょういんのおくじょうがひくくなり
音が止む
ツー
トン

月光はいつのまにかぶ厚い雲に隠れ
姉ののーすりーぶよけてまみえるごついぶら
髪にひっいたマジックテープが邪魔って
こまんどこまんどうるさい!
傷んだ髪がちぎれて巻いた
いい加減に無音
右手のものをソファーにほおって掻きあげる

さて、いくつくらいその娘はステップを踏んだのか
空を月が照らし
また隠れた
びょういんがびょういんとして影さし
雲間から薄暗がりのべらんだの支柱
さぼってかわいてさかなかったあさがお
たびたびにのうで冷たくて
せのび
さする
おーとりぴーととまってる
スーツの男と高校球児が脳天さらす
しらずに
とんとんつーとんとんつー
練習、というよりもまるで舞台、クルッとまわっておじぎをすれば
スタンディングオベィション
指揮者も顔を出して
おじぎ
天覧席へもおじぎ
観客で唸る靴底
おめかししたマダムも鼓動
あっさりと閉幕
視界が蓋がれるのは自爆による絶命かしら
手短にいうのならば、おじぎはしなかったけど

あ、せんとう、とちゅう


written by 蟲士 12.03.12



奥州山河隊商分け入る酷雨歩止めず


長く力なく並ぶ隊列を組む商人
東方からのぬたりした言葉発するもの
仏門を敲くとか
慘慘雨で勾配ぬかるみ
ヒヅメ
岩肌刻まれ眼下に波打つ声儚くのまれ
神の名を叫ぶ西洋の一団
2番目の赤子が死んだとか
血まみれのヒヅメ
絹の反物なら問題ない
西方への書き物も大丈夫
瘡蓋が膿んだヒヅメ
広いひさしの隊長振り返ることなく微笑んでいる
雫しとど分たれたる眼前
その手の中の
緑色淡く鮮やかな蛙
喉ふわりとふくらんだから

write by 蟲士 12.03.12

詩「うっかり昼寝」


「うっかり昼寝」

夜の帳が降りてから

皮のコートとマフラー

ズボンは2本履いている

空、野

鑑みられる視線に気づくのは

きまっていつも

そこに泰然として穿たれた星の数

ではなく

広域帯電波電信通信塔ののかった

関西中国地方独特独自に根ざした宗教組織のビルがあり

毎夜涅槃

金色の鬼瓦、キミ怯む

いつものとおり背を丸めて怯える

勇気と無謀の違いを懇切丁寧に説明してあげていると大乗仏教と小乗仏教のはなしになった蓮の花がひらく件がおかしくって

笑った

白い息が浮かんだ

キミはそのゆくえを追っている優しい娘なんだから

きっと明けの朝は晴れ

果てのない熱対流の移動のはざまで無言

いわずもがな分厚い手袋の指が不器用に絡まる

上天から舞い降りてきた聖なる羽の生えたコドモにケッタイなことをするなと指摘されることもなく

正しい両の手の合わせかたを指導されることもない

なんといっても全世界中にこだまする飢えや、嫉みや、にくしみひいては殺意の中では

この地球今日街頭のしたでよりそい体温をできるかぎり逃さないために歩くという行為は

磯、岩、打ち寄せる壁、残波、イスラマバードで海に生えた藻をつついたら大きく口を開いてエゴと理念をアピールするタイの一種のナワバリ争い、と同等、げに値せず

諌止うっちゃり

ふとキミ

頭部に

柊に似た葉があるよついてるよと告げると、マンガのように背を向けた

そっちじゃァない、こっちだよ、と、また、マンガのようにつぶやくと

正面を向けた虹彩が赤いセルロイドの置物のようにのようにきらめいた

手袋を難技しながら脱いで後ろ髪からとってあげた

なにやら平たい茶色の葉っぱの断片

手の平にのせて二人がのぞきこんだらみえていたのになくなった

背を反らせてハーピーのような姿勢

君はみる

『ハッパ』
『公園?』
『ウウン』
『なに?』
『寝袋デねテタ』

―――するとあれだいつぞやボクがさまよった、夏日、雨中、樹上のくぼみ、セキレイ、よく名の知れない得体の知れない綺麗な茸の群生地、毛布じゃ足りない、夜露、バス停のベンチで固まった背中、地図上ではみえない土産物屋の下卑た図々しさ、うっすらとみえる現し世の文化と国語が違う曖昧な国境を、波打つ島を、港湾を、その朽ち割れたセメントの防波堤を、銀にきらめく小魚の群れを

たぐりよせた

ということだ

『ゴーグルプラスだ』

『ウン』

共有なんて言葉馴れ馴れしくって好きじゃないから利用しないけれども

思わぬところで繋がった

フクロウの声は聴こえない

クルーザーでシャンパン飲みながらイルカの群れの秩序も好奇にしない

沼の深さ測りかねて遠まわりを考えてお湯を沸かしてラーメンを作りゃぁしない

錆びたナイフの背で背中のブヨに噛まれたあとを掻いてあがいたりしない

―――今夜はキミの手袋を

これまた手こずりながらもんどりうって脱がせたら

素手と素手で握り合っていうから

『ツメタイヨ』
『帰ったら雑炊作るから』
『カライノ嫌』
『ハラペーニョいれないから』
『モウネムイ』
『昼寝したでしょ』

空間に次々、次、次、次

浮かぶ白い息たなびき消えた

今の角度からは深い茶色にみえた目の先

新聞配達の4サイクルエンジンの音、軋むブレーキ、高い音

今目の前でうつむいて睫毛だけ敏感、ありがとう

お告げ、舞い降りるのをためらってくれてありがとう

森を刈り大地を埋めて、長い細い舗装路にしてくれてありがとう

隣人、夜半にあまりにもひどくうるさくしてくれてありがとう

ガスファンヒーター、想像以上の利用料金の請求、ありがとう

荒野に


一輪

一仭の風

外套

村を捨て

でたらめに街で暮らす大人たち

哄笑

毎夜律儀に南中に鎮座まします狩りのヒト

ありがとう

written by 蟲士 12.03.11


2012年3月9日金曜日

もう雪わふらなぃだろぅから

冬用の毛布とタオルケットを洗濯する

大雑把な作業ならまかせてくれといわんばかりに職業戦士が躍動

ウィッチが魔法暴発させて気温の無駄な低下

寒いのが苦手な生臭坊主の唇が紫色でマッチャンみたい

放っておくと部屋のものを簡単に開かない宝石箱にしまう盗賊が2HDディスクを発見

すかさずとりあげる

焚き火を囲みながらいつもの雑談

「次、どっち行く?」

「次なぁ・・・」

「地下じゃなかったらぃいよ?」

「己の信奉する天主さまにはいつ会えるんだろうか?」

「辛気臭くなかったらぃいよ?」

「ちょっと黙って」

「おねぇちゃんがいるところならぃいょ?」

「酒?」

「酒だな酒!」

「まったく・・・」

「ツマミがうまいならぃいよ?」

「あんた邪魔、おいそこ速すぎるッ!!」

「・・・うぬわ留守番で写経しておく」

「ぁあわりぃっ頼むょぉい女将!そこのデカイのとチビとめてくれ!」

「この村の地酒は粟と稗だとっ」

「鳥肉が食べられたらぃいよ?」

云々かんぬん

2012年3月5日月曜日

ひさかた些細の逸歌

のどけき笹井宏之オマージュ連歌

誤って選んだものの数々が少しただしくなる晩夏です

硬い石
喉元つかえて枝のハシ

しろくろ
ばんごはんわしちゅーだからね
にんじんのこすのわるいこだんね

一閃
まわり翻るトビ
こう曇って
いちゃぁ目覚めた獲物が
まだ冬だよと土へ

乱れる髪が
オールバックにしかしようがない
俯いて新聞
読んだらうっとうしくって
ハサミみるたびよぎり

赤いリュックとコンパス
でいくから明日みなとみらい
やら碑文谷
余白で少し小田原路

生姜湯ポットいっぱい砂糖も
乾いた咳うつって
しまたっねうつしてし
まったねはやくも2杯

2012年3月2日金曜日

短歌「回顧、時系列」

夕、寒ひと、商店の中
立ちどまってしまうの
食べる公園で豚まんを2個
急かしたくって

雪降らなかったね今年も
一回だけ
アレ?あれは雪じゃぁない
けふここのへに降りにけるらむ

便りかへらず
あまりに軽薄な文面
だったかしら
心躍らなかったからかしら

煙草吐き捨てて
微塵
写真の中にセダンが映る
若い日
タートルネック

眠りやすきピンクの錠剤
数えてる
沈黙の中で明日・・・
うつらうつらら

短歌「うぉーたーまーく」

相槌が
遠い
父の喉から
職を真向するように
情をあずけすぎないように

釣り人河岸
唸り
カッパ剥がされそう
淀む溜に
とりのこされたマネキン

みんな幸せになっています
こればかりの苦悶
社会つゆ知らずば
濡らせる雨
長雨

腰かばい
土曜の曇りに
受話器とる
今まできいてきたあなたの声
ついでにいうならかすれてしまって


爪だけはきれいに
眉毛産毛も
ハンカチの使い方
ハイ、ハイ、
日の陰るこの玄関

2012年2月28日火曜日

オアシスの方へ

殺伐としただだっ広い荒野に
跳ねるウサギがうずくまっている
あまりに陽射しが強いので
動くことが億劫なのである
南中の日差しは
もうよしてくれなんて
解毒にも
消毒にも
役にたつのに
素知らぬ顔して
熱対流を起こすのにいそしむ
「よろず、雑事、請け賜ります」なんて石油燃焼エンジンの四輪車が
スピーカーアンプ音量最大にして荒野、轍、排気ガス、砂塵
「エアコン、取り付け、
テレビ、引取り、
アンテナ、工事、
くつかさかばん、修理、
エイのひれ干し、
侍、鬢づけ、
メッカ、拝礼、
脱毛、耳垢、ゴマ取り等
お安く、丁寧に」

幾尽もの星霜を超えて
お許しになるまで
駆けつけます
駆けつけているところです
お許しになられた暁には
兵糧攻めの無期限サービスもさせて
いただいて
をります

ウサギ、跳ねた、未知の素粒子、胴の3倍もの長さの尻尾、オアシスのある方向へ
どんな顔したらいいのかわからない笑みは、ご愛嬌
轍とはあべこべな方向へ、あしあと

2012年2月25日土曜日

熾火が残っているなら


「熾火が残っているなら」

青い森

にキノコとキノコの妖精が

書き留めておいてくれたこと

苔深く密

になり

呼吸と共に蒸気が霧

となり

雨も降らないくらい枝々

のびおり

折重なり

しなだれている

市場に売りとばされた

ボトルシップ

水際

密集した木々は互いのちぐはぐな成長過程をお互いうらめしく思い

大樹の影の元からのびる一軒の木コリの住む家へと向かう道

親愛なる木コリ様今日もこちらの森の中はじめじめしております。わたしたちのもりのことです。わたしは元気です、長老が吐血しました。それだけです。そちらの森は降っていますか?それとも曇っていますか?そのどちらか以外ですか?このあいだのひどいあめが降ったときをおぼえていますか?そうです。あのロクでもないどうしようもないほどに破滅的な雨の日のことです。木コリさんはお留守だったので町へ出かけているのかしらと思いながらちょいと雨宿りをさせていただきました。ありがとう。ついでに熾火で体やら背中やらボウシを乾かさせてもらいました。ありがとう。そちらの森の水は甘くてやわらかかったです。あんまりキノコをとらないあなたのシチューのことです。ありがとう。
もうひとり(緑のボウシじゃぁないほうです)よろしくといって今猫を探しているところです。このへんで、ではまた雨の日か雨じゃなくて曇っている日かどちらかに行くと思います。

野犬は役に立たないので町に返し

気分的に表情が忙しく変わる2人のどっちがどっちなのだろうか

果たして

森には木があるから

木コリには困らない

屋根の下で辛抱強く乾かしていくことによって

たきぎ

になり

童話のように神妙な顔つきで講釈をたれる樹のお化けなんかいないので助かる

無口だから

できれば雉鳩にもその嗜みを身につけてもらいたいものだ

うるさいから

森にいる限り

こうして不意に便りがきたり

月夜

みえないけれども

にはヨダカ

夏には蛙

がうるさい

木は十分にある

町に出て女が抱いている子どもが木コリになるという夢を度々みる

その子の分も十分ある

その子が町で女の子どもをもらったとして

例えばだけれども

子の子の分まで十分ある

その先は

わからない

えてしてこの熾火を絶やさなければ

樹の油で黒くてかった煤だらけの天井をみて眠られれば

あと牛乳と煙草を買うために湿った分厚い苔の上を歩く

忍耐

があれば

木コリになれる

明日も早い

カケイがうるさい

空気が煙っている

町で買ってきた丈夫なシャツにリボンを縫いこんだ

子どもの頃みた少佐を真似た

棚には名前を知らない固くて食べられなかったキノコ

手になじんだ手斧


大きめの斧

埃をかぶった瓶のモノは船だった

塩のスープと小鳥を干したいくつか

黒くて硬いパン

満足げに深く呼吸している木コリを

瞼閉じさせるもの

深く青い森の生き物たち

うかがっていた夜だった

・・・

旅路道すがら


寂寥感かな
叢の中には豹だって
スーパーノヴァ
きーっごっごっごっきぃーっごっ

路望脚々
託は鉢
にぎりこぶし

その可決なんでね
距離をとって
脱出ポッド投下
ぶ。ぶぶ、っぶぁしゅっ

中身の見えないツボに
幾重もの腕
富と虚栄の街
水出し紅茶から

無分別
無作為
無遠慮
法ったヒトが設立

余った土地を許さない風習

2012年2月13日月曜日

「狗ニ名ヲツケル」雑感

「狗に名をつける」
という劇詩を書いた。

校内全体の掲示板仮デザインのチラシを貼った。期限切れの雑多な他所の団体のものは回収しながらだったので事の成りゆきをわかっていないものから顰蹙をうけた。困ッタモノダ。

数多いるネコのなかで家では二匹(シロとクロ近親)だけが足元で認知し上向いた。機嫌がいいときは上向いてさらに鳴いた。草臥れてかえった夜半には心が動いたものだった。うまく調子があわないときには、無雑作に毛をまさぐられるのが嫌だからか一定の距離を量った。
概ねネコとよばれるモノタチそれぞれがそれぞれの外見(三毛だの縞だの)を身につけ彼あるいは彼女ら性分か後天的経験則のどちらかを自我としている。当然だがそれが個体だから春が好きだったり湿った固形食物は喰わんとか若年性アルツハイマー症におびえて神経衰弱に陥ってしまったり文学はモーパッサンをこのんでいるモノタチetcetc・・・
「かもめはかもめ」と謡ったのはヒトですが
にゃーと鳴いたらにゃーと鳴きかえすものですかそうですか。他人の不幸を聞くのが嫌眼にはいるのも嫌どの文脈で不整脈が発するかわかったものじゃぁないので常にきんちょうしていなくっちゃぁわかんないから人差し指で蓋をする。三半規管に安らぎを聖地に向かって拝礼。独り無宗教なモノが立ち呆け。見まわすとそれぞれみんな別方向。ア、シマッタシマッテシマッタイワセタロー連合。今日はブラとパンツがバラバラだから駄目。今日は槍と陰茎ケースが黒サイでおしゃれ合格かも。統計論でた値はヒトは冬を楽しもうと雪を溶かしてみたり積もらせてみたりで躍起になってしまう。その上で平たくて細い板二枚つかったり幾分太い板のそれで雪の上を重力を利用しながら下る。ふりむけばいっぱい過ぎるくらいのすべり跡。つわものどもかしらどうかしら?
狗(多くの愛犬家様方にはお詫びします)はかつて狼だった。森にはいる幼児や視力が萎えたモノタチ
のヒトらしい臭いが好物だった。姿勢を深く沈めて足裏の肉球で自らのたてる音を殺し獲物に近づいた。知恵のある雄を中心に風下からと逃げ道を塞ぐ若い衆に分かれてtarget保持。森はいっそう深く。声なき声を察知した手下どもは事前の予定通り動く。方々から草叢で音をたてるモノ。近づきつつやたらと吠えるもの。獲物がひるんで先を急ぐとたちまち寸前まで追いつくモノ。鋭敏さとよくよく磨がれた爪と耳鳴りの残る警告の声。完璧な作戦。振りかえったモノはまさか。ニヤリと笑った。ヒトが怖いヒトが怖い。ヒト・・・
決められた時間にトイレし歌を歌えといわれれば歌い地に伏せると撫でられる。いうことを聞く。
家族制手工業で貴方の元にかわいいワンちゃんをとのたまう文句。下記細かい仕様云々・・・梱包され出荷を待つ狗タチはじっと眼を閉じている。
稽古の終わりに連れと好みの焼き鳥屋で晩御飯。いつもより混んでいた。上着をぬいでから避けがちなカウンターしかあいていないことを確認し座った。飲み物が出てきて流れで乾杯。奥の座敷が滅法賑わっていた。その日はハズレだ。連れはタバコを呑んでいる。動員の目論見とOB確認。いつもと変わらない展開に目前、塩皮、ヅリ、椎茸と並ぶ。串から具を抜きながらハナス。おかわり。ちょっと高いけれども其処のネギマは旨かった。
次にはいってきた客が二人。中肉中背の色が黒いやつ。まだカウンターをつめろという。だから嫌だったんだ。「アレ?!みたよ?!チラシ!!」赤い上着のメガネがこっちにいきなり振ってきた。「カッコイイぜチラシッな!?」未見な男達のもとにも飲みモノが・・・流れで乾杯?「ミニ行くゼ?!ナッ!‘イヌになをつけろ‘ッ」・・・舞台専攻のやつらだった。つけろ。ドウトデモ呼ンデクレ。
彼らとに開いた海溝は深く静謐で永遠を思わせたのだった。

2012年2月9日木曜日

「手をつなぎたいとこだけど」


「ずっといっしょさ」

シャーベット、匙

いれたら

結晶

夢の中でもいっしょ

香りのはっぱが、ピクリ

常夏の国、風

香りがするから

手元の匙から

掬うから

醒めた夢から

午後のカフェ、混んで

耳ふたぐ

喉仏に鼓膜響き呼応

相槌

囁き耳朶呼気

動悸高まるのは心がここにいなくて浮ついているせいに

きづく

シャーベット、匙、芳香

拙い返事に気恥ずかしさ

ひととき

出ていくヒトはいるヒト

街路

人並みの背中

花の余韻「会計はいっしょで」甘い

恙無い一日をいっしょに

ささいな陽射しが心くるしい

2012年2月8日水曜日

愛しかたについて



愛し方について

カピバラは食用鼠

太平洋の波は大きくうねりまた凪

単独工の危険は承知のうえだと


ママンの作るパスタ

トマトソースのペンネ

野生のクレソン

ハラモのいちばん油ののった腹部

頚椎は思いのほか長い

中島みゆきの頚骨は一ヶ多い

しいたけはどこにでも生えるものじゃあない

人工だ

12.02.08 蟲

ずっといっしょさ


「ずっといっしょさ」

シャーベット、匙

いれたら

結晶

夢の中でもいっしょ

香りのはっぱが、ピクリ

常夏の国、風

香りがするから

手元の匙から

掬うから

醒めた夢から

午後のカフェ、混んで

耳ふたぐ

喉仏に鼓膜響き呼応

相槌

囁き耳朶呼気

動悸高まるのは心がここにいなくて浮ついているせいに

きづく

シャーベット、匙、芳香

拙い返事に気恥ずかしさ

ひととき

出ていくヒトはいるヒト

街路

人並みの背中

花の余韻「会計はいっしょで」甘い

恙無い一日をいっしょに

ささいな陽射しが心くるしい

分厚い手のひらにつつまれた

2012年2月7日火曜日

お気に入りの中華飯店

汗涙は塩分を排出する働きだ

ヒトの気配

駅前常緑綬ヒトさざめきビルの影にのみこまれる夕日の赤が

この世

言論

あぶくの渦に揉まれたならば

喚起湯気瀞み

咀嚼

太りたくないから愛だけを残された八宝菜

平皿のなかに盛られた見守られしかし食べ荒らされる定め

汝、言葉少

委ねられた掌のうえから調理が

清水で洗いざらされられたセロリとレタス

から光撥ねかえされた緑の艶張り

それ悉く

山を成す

手にしたメニューを捧げ崇高し

その名を告げる

放つ

讃ゆ

副菜

主のものに叫べ

今夕の証しとして

塩、胡椒、油、ネギ油、生姜、八角

魚醤、豆醤、ケチャップ、オイスターソース

元素、構成、分析、配合比

混雑

雑踏

のれん

の向こう

商店軒先

慎ましやかな会釈会話愛想笑い別れ

消化器液が分泌せられぐぅとなる

薄暗がりの灯の主だ

2012年2月6日月曜日

dodoitu


◎ 蒼天に駆けるペガサスだった。その想像上の生き物は凛として気高く、気品をたたえた鼻先だった。そのいく跡には光がはいり屈曲し放出されているのだった。水晶の結晶に光の筋が残った。頭上を優雅に舞うペガサス、高く嘶き誰かを祝福しているのであろうか?それにしてくるまったまま首だけ動かす。そこには毛足の短い筋張った動物の脚がみえ見上げると立派な臀部をもった馬だった。自分の枕元の鼻先に湯気を立てているのがそれだ。と、寝ぼけた悲鳴のような声が上がって寝袋で寝ていたのも忘れそんな状況から逃げようと悶え苦しみ、また、息を吸おうと鼻面だけ隙間から出たので思いっきり呼吸をすれば、なお糞くさい。生き地獄である。自分はその様子がら寝袋やらジャケットに馬の糞がついていないことを確かめ外気を吸おうと試みる、が早朝からの喧騒で怯えている子馬とその心優しい母たちも耳を立てて歯茎をむきだして威嚇している。地べたでもんどりうっている男の頭を膝頭で挟み込み、寝袋のジッパーをまさぐって引っ張りだして開けてやった。馬糞の添い寝から逃れられた彼は未だ理解できていないシチュエーションで大きく背伸びし、それでも臭う空気で深呼吸した。馬たちも薄闇の中ででかい男がなにやら威圧的な態度にでたので、一層混乱し逃げ惑いしかしながら繋がれている太一閃の朝日がたちまち溢れた「おめぇどもしずかにシレッ!!」しわがれた男の声だった。
 「ぅまっこドモこんなちじこぉんまぁんなつど?」
 逆光の中に現れたのは背中の曲った爺さんだった。
一頭一頭頭や体を撫でまわしながら「おら~ょおらぁ~よ」と声をかけている。成り行きでこのような事態に陥ってしまった申し訳なさからか大きな手で撫でようとする彼を「触るでねッ!!」請け合ってくれない。老人はひとしきり口の中で文句を言いながらさする。次第に馬たちも混乱から覚めてきたようだった。朝陽はフィルターを通したように白く小屋の中の土埃を照らしていた。鼻水の垂れたところに風が当たるとひんやりするが陽光は暖かくまだ醒め切っていない目蓋をもったりとあたためられて心地よい。「あにょぉ~おめえらぬっ」綱をほどきながらこちらを見ないでいう。「寝るだけだってガラん~だぁ~よすべかなぁ~つて」天井を見上げる。モゴモゴしている。勢いよくバネではじかれたように痰を吐いた。「ようするによこんな村におおぎぃ男二人だけで泊めてくだせってんもなぁ~よすべかなぁ~つてょ?」また宙、反動、痰「寝るとこだケサつて屋根と壁があればぃいつて」不意に老人は睨みあげて2人を交互にみる。その足元に痰を吐く。「もええが?寝るだけ寝たんろ?おれぁ馬ッコの世話あんどぅ、ナ、ホレ!!」今度は牧場のでかいフォークでこちらをつついてきて慌ててよけた。「イケ!イケ!忘れもんするんじゃねどっ!!」
意味を汲み取ったら急いで、それでも子馬を刺激しないように親とも目を合わせないように、散らばった荷物、剥き出しのままの寝袋や撮影機材、地図などを一纏めにして駆け出た。「おらょお~ちゃっちゃといけぇ!!」背中に聞こえる爺さんの声が野原に響いた。雲雀が飛んだ。
番組制作会社に勤めている。勤めて2年か3年だ。大きな会社の企画書を漁ってそのおこぼれにあやかっている。面倒だけどある部分さえ乗り越えたら楽に通せるものやどうしようもない屑だけど土台をテコ入れしたら体裁が整うものあとは捨て企画と昔の企画の焼き回し、ローカル局のパクリ、パクった番組の裏番組の企画。要するに誰もやらない誰もやりたがらないものの孫受け零細自転車人情仕事だ。仕事?概ね賃金をもらう体を使った労働をそういうのだろう。軍役に近いかも知らない。生き残るのは前線に行かなかったものだけだ。これ?これは最前線だ。

2012年1月23日月曜日

笹井宏之「太陽とその周囲の死」

sasai.blog27.fc2..com
too later

激流の中で
着物まとい裏返る
艷やかなりしは
コロナ太陽風

ひとり立つ墓標の影
刻まれたしるしは
時が豊かだったのかな

苔むした参道で前を合わせる
駆け足すれば
鹿追いつけるかな

発見
落し物だよ空
山間に空しか見えない

口実は嘘めいていて
緩んだ口元がきっとあのコと一緒
だったんだわ昨夜

紅蓮の炎胸痛む
睨みつけてやるんだから
衛星もろとも
何万光年も
幾星霜も

2012年1月17日火曜日

おにゃのこくるくるきゅーてぃくる

『おにゃのこくるくるきゅ〜てぃくる』
√エヴリワンカワイコ*2
囲い目マツ毛
口もとぷっくり艶々pink
デコ爪盛スギ指先サクサク
スカート膝だし絶対領域
元カレ着拒否&ケルベロス
※今日のアタシ未来永劫ふる里の
みんなの目線アタシなの?
カワイイ?*2
箱入り娘でいさせてください
獅子奮迅☆彡
◎ パーマくるくる外ハネッ
ヒールならして歩道橋
愛犬チワワの末蔵!人畜無害
夜道ひとりはジョジョ立ち幽波紋
アタシ無敵♥

 √エヴリワンカワイコ*2
カフェランチお得ネ
ビターなスウィーツ、マカロン、プディング
カップについたグロスこっそり
スカーフなびかせバロムワン!
ブルーなるブサメン3次元消去
※今日のアタシ
未来永劫ふる里の
みんなの目線アタシなの?
カワイイ?*2
思い出そのまま非公開なの
国宝級☆彡
◎パーマくるくる外ハネッ
ヒールならして歩道橋
愛犬チワワの末蔵!人畜無害
夜道ひとりはジョジョ立ち幽波紋
アタシ無敵♥
 √エヴリワンカワイコ*2
女子会出陣街角怒涛
先輩仕切りで食べられない
失恋バナシ馬耳東風
スカメン店員ボタン連打
ボジョレーワインもわんこ状態
先輩帰ってから2次会熱唱
※今日のアタシ
未来永劫ふる里の
みんなの目線アタシなの?
カワイイ?*2
市中引き回し、ファンデ直してから
あひる口
モテ目線

♫ah-ah,ah-haha,ah-ah,ah-haha・・・
◎パーマくるくる外ハネッ
ヒールならして歩道橋
愛犬チワワの末蔵!人畜無害
夜道ひとりはジョジョ立ち幽波紋
アタシ無敵♥

2012年1月12日木曜日

仮面をつけたヒト々の調

ソナチネ

ヒト々が行き交うところ

路地裏の中華飯店の匂い

無名の監督の作品の名前が独立した

酔いどれたサラリーマンが蛍光灯に照らされてがなっている

背広を脱いだロックンロール

ギリシャ悲劇のコロスがつづく

小腹が空いたのでポケットから竹輪をだして食べた

深夜営業の古本屋でざわつくヒト々

BGMはねちっこいラジオが壊れた歌

マントヒヒ

甘味の多い種がめんどくさい果実がなる木を知っている

肉食獣が近寄るサインは決まっている

遠くの木から自分の雌とその子がこっちをみている

頭の後ろが痒いのに

こんなにもどかしいのに

話をきいてくれるのは

年取った梟しかいない

深海の圧力

を感じなくなってから

どれだけ

琥珀

有酸素運動

脈動

慟哭

声静か

上からなにやらうまそうな腐敗したモノが落ちてきたのでしっかりと見据えて口にす

明日という日の滋養だ

物質で囲われた喧騒の只中で

路面電車に

乗る

竹輪を口にす

明日という日の滋養だ

街中に住もうが音の死んだ海の底に住もうが

信号は青

希望に満ちた光だ

2012年1月11日水曜日

魔法のことば

魔法のことばをしっている

あしたわくるさ

まちがいなく

ボクのとなえた街角じゃ

ガールフレンドもメロメロさ

牧場の乳牛

乳の出もいきおいよく

キツツキが幹をつつく音も

リズミカル

リルケの本にうつむいた君にも

万籟の光を浴びる

その呪文は・・・

2012年1月8日日曜日

笹井浩之氏の短歌

このケーキ、ベルリンの壁入ってる?(うんスポンジにすこし)にし?(うん)


沖縄に着いたらアロハ

をきてサンダル脱いで
踏むと切なくきしみ合う音を浜辺だ

いつ帰ってくるのさ
鎮守の森の祭りも
おまえ継ぎ手
だからな


身震いですか(毛布あるから)閉めとく?(ありがとう)


教育課程で必要なこと
 ばかにしいな
 本なんて


豊かな色彩の瞬間
 駆けてきた彼女
 の吐く白い息
 表情

2011年12月31日土曜日

音はBGM。世界は無音

家鳴り
熱対流
寒波
エディンバラでの具財の多い腸の詰めもの

宅配便
亜空野
熱望
母胎内で寄生されたカンジタ症

冷蔵庫
霧雨
南回帰
ザンビアに帰る埃まみれの旅人の船荷

揺震
信号機
ウダイとクザイ
救済をもとめるヒトが外気温凍える生きたい生きていて欲しいみつめる背負われた小さな眼余震恍惚の中で孕まれたもの生命根絶やしもうだめだ2日に一っぺん保たれた記憶が子から孫に孫から曾孫にあれにつかまれ!異常大量発生したクラゲが語る今

イヌに名をつける

「狗に名をつける」
という劇詩を書いた。

校内全体の掲示板仮デザインのチラシを貼った。期限切れの雑多な他所の団体のものは回収しながらだったので事の成りゆきをわかっていないものから顰蹙をうけた。困ッタモノダ。

数多いるネコのなかで家では二匹(シロとクロ近親)だけが足元で認知し上向いた。機嫌がいいときは上向いてさらに鳴いた。草臥れてかえった夜半には心が動いたものだった。うまく調子があわないときには、無雑作に毛をまさぐられるのが嫌だからか一定の距離を量った。
概ねネコとよばれるモノタチそれぞれがそれぞれの外見(三毛だの縞だの)を身につけ彼あるいは彼女ら性分か後天的経験則のどちらかを自我として いる。当然だがそれが個体だから春が好きだったり湿った固形食物は喰わんとか若年性アルツハイマー症におびえて神経衰弱に陥ってしまったり文学はモー パッサンをこのんでいるモノタチetcetc・・・
「かもめはかもめ」と謡ったのはヒトですが
にゃーと鳴いたらにゃーと鳴きかえすものですかそうですか。他人の不幸を聞くのが嫌眼にはいるのも嫌どの文脈で不整脈が発するかわかったもの じゃぁないので常にきんちょうしていなくっちゃぁわかんないから人差し指で蓋をする。三半規管に安らぎを聖地に向かって拝礼。独り無宗教なモノが立ち呆 け。見まわすとそれぞれみんな別方向。ア、シマッタシマッテシマッタイワセタロー連合。今日はブラとパンツがバラバラだから駄目。今日は槍と陰茎 ケースが黒サイでおしゃれ合格かも。統計論でた値はヒトは冬を楽しもうと雪を溶かしてみたり積もらせてみたりで躍起になってしまう。その上で平たくて細い 板二枚つかったり幾分太い板のそれで雪の上を重力を利用しながら下る。ふりむけばいっぱい過ぎるくらいのすべり跡。つわものどもかしらどうかしら?
狗(多くの愛犬家様方にはお詫びします)はかつて狼だった。森にはいる幼児や視力が萎えたモノタチ
のヒトらしい臭いが好物だった。姿勢を深く沈めて足裏の肉球で自らのたてる音を殺し獲物に近づいた。知恵のある雄を中心に風下からと逃げ道を塞ぐ 若い衆に分かれてtarget保持。森はいっそう深く。声なき声を察知した手下どもは事前の予定通り動く。方々から草叢で音をたてるモノ。近づきつつやた らと吠えるもの。獲物がひるんで先を急ぐとたちまち寸前まで追いつくモノ。鋭敏さとよくよく磨がれた爪と耳鳴りの残る警告の声。完璧な作戦。振りかえった モノはまさか。ニヤリと笑った。ヒトが怖いヒトが怖い。ヒト・・・
決められた時間にトイレし歌を歌えといわれれば歌い地に伏せると撫でられる。いうことを聞く。
家族制手工業で貴方の元にかわいいワンちゃんをとのたまう文句。下記細かい仕様云々・・・梱包され出荷を待つ狗タチはじっと眼を閉じている。
稽古の終わりに連れと好みの焼き鳥屋で晩御飯。いつもより混んでいた。上着をぬいでから避けがちなカウンターしかあいていないことを確認し座っ た。飲み物が出てきて流れで乾杯。奥の座敷が滅法賑わっていた。その日はハズレだ。連れはタバコを呑んでいる。動員の目論見とOB確認。いつもと変わ らない展開に目前、塩皮、ヅリ、椎茸と並ぶ。串から具を抜きながらハナス。おかわり。ちょっと高いけれども其処のネギマは旨かった。
次にはいってきた客が二人。中肉中背の色が黒いやつ。まだカウンターをつめろという。だから嫌だったんだ。「アレ?!みたよ?!チラシ!!」赤 い上着のメガネがこっちにいきなり振ってきた。「カッコイイぜチラシッな!?」未見な男達のもとにも飲みモノが・・・流れで乾杯?「ミニ行くゼ?! ナッ!‘イヌになをつけろ‘ッ」・・・舞台専攻のやつらだった。つけろ。ドウトデモ呼ンデクレ。
彼らとに開いた海溝は深く静謐で永遠を思わせたのだった。

2011年12月27日火曜日

鰯のアタマを数ヶ突きさされた柊に

現行のプログラミングでは

処理しきれないことになってしまっている

新規のプロセッサの開発までは

とうてい間にあわない状況である

非礼は謝ると入力

打ち首ならば

よく磨がれた刃でしてもらいたい

曇ったものは天候だけでよい

欲をいわせてもらうならば

ザクリは嫌だ

サクリでいってもらいたい

上品に手入れされた指先で縄してもらいたい

歪つなものは路面だけでよい

天にはとうぜん理解を超えたほどの

恒星からなる惑星とその数倍の衛星がそれぞれに並び

美しいなと入力したら

パンクした

節分(sechibu)の宵に歳の数

あまった豆を大宙に

蒔いたら分子数列が

みだれて星

の数が変わってしまった

古風な祠

ごとをする新官たちなど

いっそ死んでしまえばいい北から南にはしるコリ固まった

氷山地表海溝マントル常に23,4度の斜面など

いっそ崩れてなくなってしまえばいい

2011年12月26日月曜日

戦争の合間

一羽の鶏に米と薬味の人参を詰めて炊くところからはじまる

アルミ製の寸胴の

無骨ながらも安泰たる

釜火の炎に沸沸と

湯気とともに立ち昇る黄金の芳香が

もちあげられた蓋からシトシトと

薪をくべよ炎を絶やすな

革靴の音も高らかに

王宮へ行軍するヒトビトの表情は堅い

たとえ一騎当千の槍使いからしても

曇天から放たれる雷をもってしても

建屋を壊して火にくべて炊く

それが至上命題なる

水をさすようですが

こまめに出汁を足さねばならぬ

まる一晩の寝ずの番

積みあげられていた薪も見事数えるほど

銀盆に捧げもって饗ぜられた芳しい丸鶏

その名はサム・+ゲタン

2011年12月20日火曜日

だれもいぬひにてらされたにしびにあらーと

君は森の中の最樹齢の木に住む妖精だ。今まで液を吸ったり蜜を集めたり、雨の日はその虚で雨粒のアンシンメトリーに見入ったり冬が近づくと間違えてはいっ てくるシマリスと寒さについて語り合ったりした。森の妖精は何でも知っているから好んでやってくる小熊やハチドリもいた。その知識は眠っている間についた ものだった。最長樹齢の樫の木のお爺さんが子守唄でうたってきかせてくれていたのだった。
あるときお爺さんがいった。「この冬は私が過ごす君との最後の冬になりそうだ」
しんしんと降る雪、まだ積もるほどじゃぁない。
お爺さんは今度は子守唄でなく君の目を見て言葉を続けた「私が倒れてしまったら次の虚を探さなくっちゃぁいけない、ある程度の高さの虚だ、それ から、飲める水、時たま陽に当たること、キツツキの多い森はよしておいたほうがよい、沼の向こうの椎の木のばぁさんにも頼んでみたんだが今は双子のモモン ガがいるからとうぶん面倒を見たいといっていた、近場になければ、そうだな・・・」なにやら言いにくそうなお爺さん。
丘を越えた向こうをみせながらいった。「・・・あの森は日当たりもいいし頭のいいフクロウもいるただ・・・」
カケイが一啼き裂いた。
「あの丘にはサルがいる」
妖精は降り続く雪を眼にしている。そうやってながながとみているといろんなゆっくりさがあるのがわかる。
しばらく積もることがないことも風のにおいで知っている。
おじいさんに黙ってオリオノ(強いヒグマの名前だ)に訊きに行かなくっちゃいけない。
サルのいる丘。想像もつかない。フクロウって季節の変わり目に必ずおじいさんに会いに来る羽の大きな鳥のことだろうな。世話になったナマズさんにも会いにいかなくちゃ。いろいろ忙しくなるなぁ、リスさんのドングリ集めは手伝えそうにないなぁ。
雪はまだ音もなく枝葉にはじかれながらその行く先を風にまかせていた・・・。
読み書きソロバンとまではいかなくとも仕事を仕事と認識するまでの論理的思考を新人に教えることから始まる最初は犬の芸でいい、できる、褒める、 できる、ほめる、要求をだんだん高く設定する。ヒトはサルじゃぁない。能力の70%を使ってできたら50%まで落として飼い主を見る。
そこからは資質次第だ。貴女がある意味優しい上司ならその場を任せる。なぜか?サルを折に閉じ込めたからだ。

2011年12月19日月曜日

祭りの頃の艶やかさ

さとが ふる

さとが きえ

ちりじりに なり

なつひ

どまが みえ

どまが くち

おうおうたる くさはら

ひろま いで

ひろま よぶ

ひろま かわいこ

ひろま うつひと

ひろま うたげ

ひろま ははのて

ひろま まごがたつ

ひろま ぬしわらう

近隣の砂防ダム建設ニアタリ6軒カラナルかたばね村住民役場ニテ再三抗議スルモ叶ワズ記

2011年12月15日木曜日

新しいイェルサレムの建設

ボクはボクのルールを公開した

ボクは酷く脅えていた

息が白く指先は小刻みに震えていた

気温のせいじゃぁない

ほんの少しルールを見たヒトがきた

挨拶をした

まっこうからボクのルールを非難するヒトたち

挨拶をした

彼らはボクのルールを改編しろという

忠告に従った

賽など振らなくても結果は必然だった

さまざまな人々がやってきてあれはおかしいこうしたほうがよいといって崩れたボクの城を踏みにじった

くまちゃんがゴミ箱に入れられたり

大好きな本を持ってかえられたりした

外は雨

崩れた窓枠をたれる雫

鏡と剣と盾を持つボク

イェルサレムの鐘を鋳造しよう

かつての騎士たちは自分の農園で歌を謳いながら果物にむしゃぶりつく

遠征したボクの宣教師たちは其処で妻を娶って家を建てた

ボクはもう世界のルールがわからなくなってしまった

今、ひとりで夜を過ごし朝もひとりだ

これから造られるボクの世界には高い塔があった

朝の閑散とした街を見おろすと、自然と涙が出た

いつものことだ

2011年12月10日土曜日

笹井宏之 年末

冬の詩をスーツケースに閉じ込めていつの日も旅人でありたい

ブーゲンビリア
まぶたの裏に露しずく
今度向かう地は西ですか北ですか

かわいた砂ながるる
分厚いマントがはためいて
今朝これからの道程をおもう

2年間海
をみていない
だって
みわたすと
砂漠

エレガントな紺のジャケットだったのに
砂ネズミ
とんで
御昼は干し肉とカップラーメンでしょ?

町が近いからなのだろうか
馬鹿みたいにたくさんのヒトを乗せたトラックが
滅茶苦茶な運転で
ボクはまた埃まみれだ