明け方
へやにはいってくるキミわ
喉を鳴らしている
部屋に入れてもらえるまで
扉を爪でかいている
おもむろに膝の上にのって
ボクの喉元をみている
その瞳孔わひらいている
愛してわいない
愛してなどいない
愛でるつもりもない
昨日の晩わ
インスタントラーメンだった
小池さん
でわない
扉が開くまで
ひっかきつづけるキミの爪わ
往年の経年劣化により
その
扉を
ソリッドに刻み込んでいく
グルーミングをすると
その手のひらを噛んでくる
生傷が絶えない
尻尾の一番気持ちのいいところを
無遠慮に掻き撫でると
噛んでくる
その髭わ誇らしげに天空に向けて伸びている
暖房の前わ
キミの居場所だ
火傷しないように離れさせることも儀式だ
手作りの首輪
ゴムと安っぽいハートのマークのプラスチックでできている
ボクわどこに行くんだろう
ボクが必要とされるところがあるんだろうか
ネコを抱くたびに頭をよぎる
ヒト
として生まれなかったほうがよかったんでわないか
牛丼が安く売られようが
核廃棄物が垂れ流されようが
そんな
こじんまりとした世界で
ボクわボクを生きている
ネコわ
毛布に包まり
眠りにつきました
トーマス・マンの「魔の山」での
ハンス・カストルプのように
横臥療法
これが
世界の果てだ
これが
世界の全てだ
・・・と
へやにはいってくるキミわ
喉を鳴らしている
部屋に入れてもらえるまで
扉を爪でかいている
おもむろに膝の上にのって
ボクの喉元をみている
その瞳孔わひらいている
愛してわいない
愛してなどいない
愛でるつもりもない
昨日の晩わ
インスタントラーメンだった
小池さん
でわない
扉が開くまで
ひっかきつづけるキミの爪わ
往年の経年劣化により
その
扉を
ソリッドに刻み込んでいく
グルーミングをすると
その手のひらを噛んでくる
生傷が絶えない
尻尾の一番気持ちのいいところを
無遠慮に掻き撫でると
噛んでくる
その髭わ誇らしげに天空に向けて伸びている
暖房の前わ
キミの居場所だ
火傷しないように離れさせることも儀式だ
手作りの首輪
ゴムと安っぽいハートのマークのプラスチックでできている
ボクわどこに行くんだろう
ボクが必要とされるところがあるんだろうか
ネコを抱くたびに頭をよぎる
ヒト
として生まれなかったほうがよかったんでわないか
牛丼が安く売られようが
核廃棄物が垂れ流されようが
そんな
こじんまりとした世界で
ボクわボクを生きている
ネコわ
毛布に包まり
眠りにつきました
トーマス・マンの「魔の山」での
ハンス・カストルプのように
横臥療法
これが
世界の果てだ
これが
世界の全てだ
・・・と