言語の螺旋

言語の螺旋
陰陽五行でいうところの水の流れがいいところ

2012年8月27日月曜日

長いモノ「むらまつり」冒頭抜粋


長いモノ(小説)「むらまつり」
 
 蒼天に駆けるペガサスだった。その想像上の生き物は凛として気高く、気品をたたえた鼻先だった。そのいく跡には光がはいり屈曲し放出されているのだった。水晶の結晶に光の筋が残った。頭上を優雅に舞うペガサス、高く嘶き誰かを祝福しているのであろうか?それにしても時々空から降ってくる黒い塊はいったいなんなのだろうかと鼻腔を突然刺激し、呻きまとわりついた臭いは、ぬぐっても酷くなる。薄暗い限られた光の中で目を開けてみる。寝袋でくるまったまま首だけ動かす。そこには毛足の短い筋張った動物の脚がみえ見上げると立派な臀部をもった馬だった。自分の枕元の鼻先に湯気を立てているのがそれだ。と、寝ぼけた悲鳴のような声が上がって寝袋で寝ていたのも忘れそんな状況から逃げようと悶え苦しみ、また、息を吸おうと鼻面だけ隙間から出たので思いっきり呼吸をすれば、なお糞くさい。生き地獄である。自分はその様子を憐れみながら寝袋やらジャケットに馬の糞がついていないことを確かめ外気を吸おうと試みる、が早朝からの喧騒で怯えている子馬とその心優しい母たちも耳を立てて歯茎をむきだして威嚇している。地べたでもんどりうっている男の頭を膝頭で挟み込み、寝袋のジッパーをまさぐって引っ張りだして開けてやった。馬糞の添い寝から逃れられた彼は未だ理解できていないシチュエーションで大きく背伸びし、それでも臭う空気で深呼吸した。馬たちも薄闇の中ででかい男がなにやら威圧的な態度にでたので、一層混乱し逃げ惑いしかしながら繋がれている太い支柱の周りに絡まって嘶いている。神々しく空を跳ねていた姿は微塵もない。馬たちの目は怯えきって血走っている。そこへ、トタンのドアが勢いよく開き一閃の朝日がたちまち溢れた「おめぇどもしずかにシレッ!!」しわがれた男の声だった。
 「ぅまっこドモこんなちじこぉんまぁんなつど?」
 逆光の中に現れたのは背中の曲った爺さんだった。
一頭一頭頭や体を撫でまわしながら「おら~ょおらぁ~よ」と声をかけている。成り行きでこのような事態に陥ってしまった申し訳なさからか大きな手で撫でようとする彼を「触るでねッ!!」請け合ってくれない。老人はひとしきり口の中で文句を言いながらさする。次第に馬たちも混乱から覚めてきたようだった。朝陽はフィルターを通したように白く小屋の中の土埃を照らしていた。鼻水の垂れたところに風が当たるとひんやりするが陽光は暖かくまだ醒め切っていない目蓋をもったりとあたためられて心地よい。「あにょぉ~おめえらぬっ」綱をほどきながらこちらを見ないでいう。「寝るだけだってガラん~だぁ~よすべかなぁ~つて」天井を見上げる。モゴモゴしている。勢いよくバネではじかれたように痰を吐いた。「ようするによこんな村におおぎぃ男二人だけで泊めてくだせってんもなぁ~よすべかなぁ~つてょ?」また宙、反動、痰「寝るとこだケサつて屋根と壁があればぃいつて」不意に老人は睨みあげて2人を交互にみる。その足元に痰を吐く。「もええが?寝るだけ寝たんろ?おれぁ馬ッコの世話あんどぅ、ナ、ホレ!!」今度は牧場のでかいフォークでこちらをつついてきて慌ててよけた。「イケ!イケ!忘れもんするんじゃねどっ!!」
意味を汲み取ったら急いで、それでも子馬を刺激しないように親とも目を合わせないように、散らばった荷物、剥き出しのままの寝袋や撮影機材、地図などを一纏めにして駆け出た。「おらょお~ちゃっちゃといけぇ!!」背中に聞こえる爺さんの声が野原に響いた。雲雀が飛んだ。
番組制作会社に勤めている。勤めて2年か3年だ。大きな会社の企画書を漁ってそのおこぼれにあやかっている。面倒だけどある部分さえ乗り越えたら楽に通せる企画になるものやどうしようもない屑だけど土台をテコ入れしたら体裁が整うもの、要するに誰もやらない誰もやりたがらないものの孫受け零細自転車人情仕事だ。仕事?

#2へ続
wright by青山蟲士12.05α版1.03

音読詩「アラヴの首相が誰かなんて細かなことは気にしないでイル」


「アラブの首相が誰かなんて細かなことは気にしないでいる」

ラクダから目薬
ラクダほどの穴にラクダを通す
アリの生真面目さでラクダを通す
そのタバコはラクダに換算して何頭分ですか?
オレの自慢のディーゼル4T車ならちょうどラクダ20頭分なんだぜ。
そのディーゼル4T車がひと月に使うアブラはは大きめのラクダ4頭分なんだぜ
隣町まで村人約18人ラクダにすればきっちり4頭分運ぶのが生業なんだぜ。
村の面積はラクダげに50頭分、小さなものだぜ。
長老の奥さんが機で織るのの大きさ、ラクダ2分の1が一番高く売れる絨毯。
その妹が持つ立派なトルコ石がラクダ1頭でおまけに砂糖が2袋とちょっとついてきて売れた
これで村のラクダが421頭になった。
佐藤は甘かった。
この村で戦える戦士はラクダまるごと1頭分の勇気がある
この村でラクダ25分の1のヒトが食べるものにこまらずラクダ10分の1のヒトが健康な体をもちラクダ20分の1のヒトがよく切れるナイフをもちラクダ100分の1のヒトがインターネットにつながるパソコンをもっている。
その石油タンカーは毎分ラクダにして48頭分すすみます。
露天の裏のドラ猫が住む宿なら地元民がラクダ20分の1泊まれるはずである。
ラクダ4頭分駅へ向かうと役場があります
その駅から次へ出る電車ならラクダ1と4分の1間にあうと思われます
フタコブラクダなら7分の1です。
ふたこぶらくだならきっちりラクダ7頭分で間にあうといっているんです。
コブでいうところの14コブ分間にあうならいいじゃないですか?
この砂嵐ではメガネをかけないとラクダ一あしぶんも進めやしない
そのCMの権利なら20分の1ラクダで得られるとか
大臣の演説に集まった群衆は7000ラクダ、フタコブラクダなら28000ラクダdbで叫んでいた、子ラクダも合わせると3万頭分の民意だった。
政府専用機の維持に砂漠一杯分のらくだが必要なんだってば。

その王位ならとうていラクダでも変えられないものである、フタコブラクダでもである

地上に生きとし生けるモノたちが、9ラクダ7と2分の1あまり平和を祈った。
そんなにラクダ2分の1頭分くらいのやさしい微笑みで、私のラクダ2頭分の恋心を惑わさないでネ
ストールで隠した私の甘いキッスはラクダ4000頭分の男気ならあげていせるわ
永遠を誓う星の瞬きは2万6000光ラクダ透き通った魅力があるわ
その願いを込めた山羊の血したたらせた私のイヤリングがあなたのハートをラクダ2万5000
胸をめがけて突きささるの
鏡にルージュでsay4ラクダ、フタコブラクダの思い出を残してオーローラをなびかせて夜空を舞う天女のダンスが涙からラクダ4億回ヒトを立ちあがらせるの
香水でなぶった男たちのハートが1万頭に細かく震え、そんな悪女の1000放つ5ほどのプライドが肥えた雌ラクダそのものだったわ
愛おしいを2頭繰りかえすたび、洗濯物の砂ぼこりさえ50分の1しか気にならないわ。
エンゲル係数が2度山を越えた
フタコブピンチだった。
つまらないので2度新聞を読みかえり7ほどの眠気を紛らわせて3あくびを噛み殺していた
縁側で将棋に夢中のおじいちゃん、
その息子のサダム。16人くらいのサダム
ゆめたい麦茶がはいりました、とばっちゃん。
<了>
write by chushi12.08.ボンマエ

2012年8月26日日曜日

8月18日詩のボクシング香川決勝について

ぃやぁ負けました
一回戦敗退
短い詩でcole&responseやったんでスガ
100人ほどのお客さんも声出して呉れたんでスガ
3分の間にバレちゃぃましたねぇ
内容に手を抜いてるのがw。
意識して無内容なモノ創ったんですけどねぇ。
詩人がない面吐露するって安易だから禁止事項のひとつなんですよねぇ。。。
声だけデカいんで
場内あっためて終わったっていう感じです
ま,なんらかの影響でその後のイベントがうまく運んだら幸いデス
打ち上げわ楽しかったデス。
楠先生やら文具王やらお芝居の人と詩人たちとお話できました。その時決めたのが「応援歌」。この夏からのthemerデス宜しくデスww

詩「蹄の仲間」


「不在による存在感」
※あっちゃんと父と友人のウサギに捧ぐ

鹿もいる猪もいる山中に
気飲みに詳しくリスをおう
蹄の仲間腕を振る
力を込めて腕を振る
泥を飛ばして腕を振る

深い谷の波形、止まる
幸せの黄金の雲海にたゆたう
強く眠る
深く。

蹄の仲間群れ集う
なんもかもいっしょくたに
のたうつまろびつ
電飾きらびやかなり
電子矩形波奔しる
スーヴェニアのコップ持たず。

ぴょん
電飾煌々たり
一定区間写真不可避不可能無許可
浮ついて耳のカタチの帽子かぶらず
ぴょん
げっ歯類向くな笑み心臓ハヤガネわしづかむ

蹄の仲間腕を振る
力を込めて腕を振る
ちぎれんばかりに腕を降る
<了>

WRITE BY 蟲12.08.盆前

2012年8月10日金曜日

i`mcrying(創作詩)


I’m crying.(創作詩)

ウシャシャ
生まれいづるはふわふわの綿毛?羽毛
目があった
黒くて澄んだはじめての凝視
風なびく
はじめての風
ピザ窯の上には、雌どり、滑稽に首をかしげて比べてみている
煙突の上には、もちろん雄どり胸を張った喉の奥から今の気分
うたう
幼くかすれた声のわがきみに鼓膜ゆらせようと空に翔びたたんとするほどの力強い羽ばたきで声を張る
土間が窯の熱で蒸され朦朧する
ははは地べたの小さな石をまるでだいじなタカラモノ探しのようにいちいちほじくり、ぞんざいに放る。
風なびく
父翼翻りトサカぶれる
母恍惚の熱の中次の卵ひっくり返す。
「ワタシハチチデアル」
喉元までせり上がった声をして風にむかって鳴く
掃除を終えて菜っ葉をおいた。
小屋去る
もちろんひよこ
ついてくる
父然
風にゆられない父が泣く

〈了〉
12.08.10mushi_write

2012年8月9日木曜日

tancka笹井宏之オマジュ「はんはーれ」


tancka笹井宏之オマジュ「はんはーれ」

霊園にただ一度だけ鳴らされた無名作曲家のファンファーレ

高い塔
 君が夕方
 踏んだ
 蓄熱温度
 卒塔婆
 仏舎利の筒に眠らせたるもの

トンネル
 をぬけると花火
 どん
 ぱぁーん
 どどどん
 露店のアイスこぼす

帰ってきてバスタオル
 あつい
 おふろ
 夕立
 蝉静か

反射
 交響曲詩
 叙情豊か
 なり
 水音、静か

エビフライしっぽから
 ソースでいいよソースで
 冷めないうちに食べてよ
 油沸く
 爆ぜる
 おびえる瞳がさ

父一歌「空天のわさび田 なるご飯のお供 顎関節 力ありや」

雑感「固有名詞に執着しないことについて」#2


雑感「固有名詞に執着しないことについて」#2

その女の子の叔父さんとよく飲んだ。あけぴろげな性格で分別がしっかりしているから、わりと近親なハナシをする。
「それは違うよ○☆“!」
肩に置かれた彼の手が白熱して力強く励ましてくれているのがやさしい。
でも間違えている。
ファーストネームをである。
やれやれ、と思う。なんといっても心うちとけて、ビールまでおごってもらっていて貴重な時間を奪われたくないじゃないですか。彼は自信漫漫に間違った名を呼び親切なんだから間違った名を訂正すると、また2分経過する。きっと次の日、もしくは次にトイレに行って帰ってきたなら彼はまた自信を持って間違った名で言うことを知っているんだ。何度目かの訂正で直さなければならないほど、重大な損失じゃあない、と思う。そんなことの繰り返しで彼との関係を摩耗させたくないのだ。だいいちいまをもって彼は親しく微笑みかけてくれるし、割と個人的実情をくんでハナシを聞いてくれている。それでいいじゃん、と間違った名をききながしながら清潔に微笑み返す。
「信頼していますよ?□×凸おじさん」。
母が名をつけたのだろうと思う。父は、どちらかといえば理系のヒトで、言葉少なな肥後もっこすだから、必要以上を口にしない。背中で語るほうだった。母は別で、幼いころから物語を読んだり水彩や油彩を描いた。ぱっと見簡易で、それなのに読みが間違えられやすい名を3人につけた。3人ともがひとつひねった名を持っている。
兄弟と顔を合わせる度に、3人してハナス。
「○△×仕方ないよ」
「そうだよね□×○」
「そうだな☆△□」
 お互いに間違えて名を呼ぶ。
 もちろん
 わざとである。

雑感「固有名詞に執着しないことについて」#1


雑感「固有名詞に執着しないことについて」#1

 自分のファーストネームが読まれない。たいてい新学期になって担任が変わると名のるところからはじまる。みんな順ぐりに自分の名を名のる。五十音のはじめの子はわりあいすんなり名のる。名のりなれているのだ。授業のコマが1時間で縛られている場合が多い。そうすると、五十音の後半で時間に気をつかい、言いたいことがうまくまとめられないことが多い。ワタナベ君ならいつもどっしり構えている。なんといっても『わ行』であるし、だいたいトリを務める。ヲンバキやンナポコが教室にいない限り…。
 みんな名のりおわったヒトはのんきだ。ちゃちゃを入れたり話題の主導権をずらしたり、新しい友だちに声をかけて相性を試したりする。肉が好きか、ハレの日とくもりとアメの日ならどの天気が好きか等。集中力が切れていることが多いので、無難な挨拶を無難とし、経過を待つ。ワタナベ君を待つ。
 その中で、字面が複雑で特殊な姓名を持つと、興が惹かれる。次に声をかけるとき名前が新鮮だから、注意をもって口に出す。
 字面が平易で珍妙な名を持つと、困る。日本の場合識字率が高いうえに、Jr.制度やたくさんのサダムがいない。よくある名前であるのにその読みをしないなを持つ。と、こんな場合でも名のっていない。面倒くさいのである。一人あたま2分のスピーチを経てちゃんと名のる。趣味を言う。友だちが百人欲しいとまで言う。そしてその次の休み時間、となりの女が声をかけてくる。自転車に乗っていて猫を40匹飼っているなんて滅多にいないからだ。その上笑顔が清潔で気の効いたジョークを言える。それくらいできる。紳士的に振舞うことがわりに得意である。
 そしてそのとき
 その名を女の子が口にする。
「☆△~%君…」
と。
 読みが間違っている。やれやれ、と思う。まただ、と。また自分の名の読みを説明する。込められている意味まで言う。また猫が40匹もいる状況について説明する。猫のエサを一日40缶開けることについて詳しく述べる。
 次の日バス停で女の子と一緒になる。
「おはよう○△さん」
「おはよう☆△~%君」
あくび混じりで違う名で挨拶。
やれやれだ。また自分の名を朝から説明をしようと思う。別の友だちが来る。
「おはよう×☆さん」
「おはよう◎Z君」
またである。やれやれと思う。おかしなことに一晩を経て、珍妙な名前だあったことが誇張されて途方もない音に変化してしまっている。
平易で珍妙な名を持つことにおいては、割と傷ついてきた。個人的に付きあう女の子は一晩おきに別の名を呼び、なんとかその名を呼ぶことに馴れようとして数を言うからまた間違えられるし、そのことについて罪の意識を持ってほしくないからいちいち訂正しなくなる。そのうち噛み合わなくなって恋が終わる。立ち去り際に荷物をまとめた彼女が言う
「ありがとう、△☆%」
いい線までいっているけれども、名を違えている。実に惜しい。歩み寄りの姿勢が見えているだけに口惜しい。そんな時また、心地の好く捉えられる角度で微笑み見せて口にする。
「こちらこそありがとう*□凹」
わりと心を開いた主治医と懇親の話題をする。
「それはおもしろい見かただな□×~%君」
罪なく笑っている。まあいいかななんて思う。今さら言ってもしょうがないかなとか思う。過度に婉曲せられた新たな名のほうでいいやなんて思う。その名に染まる。
永遠を誓う関係になった女の子はさすがに間違えない。間違えても訂正をする気力が必要に迫られる。行政手続や父権をとるところで、自分の名を正確に覚えてもらわないと、大変困るからだ。

2012年8月7日火曜日

創作詩「短いし(身尽懐紙#6)」


みじかいし#6〈36〉

いくつかの年齢を経て
身につけたもののひとつ
よわい
酸い肌の臭いが飽和
その男ゾルバ
君もゾルバ
海上で日常を生活していた頃の記憶野

蟲書12.08.07

創作詩「みじかいし#3無題」


「みじかいし#3無題」

むちゅうで
くさほるし
ぐさかわいい
のうりにの
こるさけぶ
やえば
かわいい
まぶし
しぐさ。

いたい

蟲書12.08.07

創作詩「みじかいし#2」


「みじかいし#2」

きんぐずくろっしいず
きんぐすたあむ
きんぐすぬかよろこび
のたうつきんぐ
えいこせいすいのきんぐ
おそまきながらできんぐ。

12.08.07

創作詩「みじかいし#1」


「みじかいし#1

じゅんこ
といえば
さくらだ
みみにの
こるせれ
なあでだ
かだんす
でーとの
うたうた
うのだあ

蟲書/12.08.07

創作詩「みじかいし#4」


「みじかいし#4」

不飽和脂肪酸
はいく
肉塊として挙動の
のたうつ
うたう
背中がふくらむ
無邪気なさまで
だいぶ
dybe
びよん

びよんせ
びようく
びようせる躯
べるせるく

蟲書12.08.07ver.1.2

創作詩「みじかいし#5」


「みじかいし#5無題」

格子戸
いさぎよくしめる
たちさりぎわの
いさぎよいこと

たえる
ぴしゃん。
とん。

格子戸

蟲書12.0807

2012年8月6日月曜日

創作詩「無気力に地熱を回避」

「無気力に地熱を回避」
ロンギヌスの槍
失せて
微塵
塵芥舞う大気
40万ほどまえの酸素
キテレツが長い休みの最後に提出した
大地だの
空が揺るぐる刺激
がハナマルを

誰が誰それのためにたまった怒りを放散とか
勇気を出さないと歩けられない、とか
迷える魂がそこにあるのだから
聴きます
あなたの声を
大地や
ほど揺らげられていない気持ちがあるなら
わりと本気で

蛮骨垂涎好、いにしえの書店
棚に並ぶ前の口伝式の状態に
秩序
ウラシマ現象をわかりやすいかたちで理科で説明する教師
やる気をださせる個別課外授業
投げたもの回収するまでが仕事とか

いわない。

<了>

蟲write-s`s12.08.06