言語の螺旋

言語の螺旋
陰陽五行でいうところの水の流れがいいところ

2010年3月31日水曜日

短歌「散る花」


朧月
 かしげる首と
 わたしは鏡にうつり嘘くさく笑む

この夜限りの宴
 果たして今は
 床何処なのだろうか

表現をやめて
 ふさわしい生き方を見つける
 窓に映った寂しい背中と

マーチを走らせてみて
 行き着いたのは
 それはそれは肌寒い峠の路肩だったよ

真面目な顔なんかして
 愛してるなんて
 また嘘をついたわたし
 をまだ愛していますか

はにかみながら振り返る
 鞄が揺れて肩にぶつかる
 素直になれないから
 午後の紅茶をおごってあげる

温かい手のひらの中で
 産声をあげた生命線
 今からが生きていく本番だったりして

タオルケットがずれて妙な姿勢で寝ていたものだから
 不吉な音で咳き込んでみたよ
 あと何日こうしていればいいんだろう

耳掻きはスキ
 君の顔を下から眺めていられるからスキ

両方いっぺんに頼むから
 まとめて片付けてみた
 わりかしわたしは器用なんです
 仕事だけでは

花が咲いた
 散るのを待つ
 凛と凍えるような冬が恋しいから

わき腹が痛むのはいつものこと
 ごうんごうんと
 細胞が溢れてきているんだよ

2010年3月30日火曜日

ストラディバリウス


おとなになってからでも、世界を、まだその、
 「いいもん」と「わるもん」に分類している人もいます。
 不思議だよなぁ、子どものときのまんま生きてるのかな。
 「いいこと」と「わるいこと」、
 「ほんと」と「うそ」、「いい国」と「わるい国」、
 というふうに、白と黒みたいに分けられる
 と思っている人は、けっこういっぱいいたりします。
 
 「じぶん」という、いちばん近いところにいるモデルが、
 そんなに「いい」と「わるい」に
 スカッと分けられるものかどうか、
 少々ホンキで問いかけてみたらわかるのにねぇ。
 「じぶん」が、白と黒の「まっ白」だなんて思えたら、
 そりゃ、病院行ったほうがいいですよね

2010年3月29日月曜日

短歌「こころの窓口」


受付は番号札を取って
 すわっておまちください
 と見知らぬ女が言う

拍子抜けした
 印鑑などを家に置いてきてしまった
 小雨のふる午前

興味があるのは消防車
 あとブルドーザー
 大きなスリッパがふらふらゆれて
 小さき子らよ

苦しいのは空腹
 それから
 淑女の安い化粧のにおい
 終わってでてから吸い込む
 湿った空気

大事なんだけれども後回しにしてきた用事
 片付いてみると
 これでよかったんでしょうか
 よかったんだとおもう

2010年3月28日日曜日

tanka


とどこおるところ
 軋むカラダ
 指先の痙攣
 、生きている

うつくしい浜辺でツメをあげて威嚇
 するワタリガニ
 こんにちわ

雹が降る
 傘なんてものともしない
 雹が降る

市内の電車はすべて
 停まってしまった
 ぶあつい雪雲のせいで
 日ごろのおこないのせいで

頭を抱える
 なぜ?
 こおり小豆が予想以上にこめかみを刺激してきたものだから

ふるふるふるへ
 なんて
 つかいふるされた言葉を
 病床の今
 わたしは口ずさむ

2010年3月24日水曜日


二人とも引いたみくじが昨年の正月に来て引いたみくじと全く同じなんだょこの野郎

この確率は?この野郎

数学に強い人教えろよこの野郎

1年経って引いたみくじが同じなんだとこの野郎!!!!

それも二人とも同じ人間が同じみくじを引くなんてこの野郎

すごいじゃねーかこの野郎!!!

すごいとしか言いようがないンダよこの野郎

人生変わる人間と変わらない人間っているんだなこの野郎

読込が重い


そこでこんな話に・・・









よくさぁ、家にお持ち帰りする誘い文句とし て、









「まぢ本当なんもしないからパー絶対なん もしないって~」









とか言う人おるやん??








「ま ぢ本当寝るだけ、寝るだけパー









と か。









でもさぁ、そんなこと言っておきながら結局手出すんやろ!ってゅ ‐男たちがはびこる世の中で、先日いただいたありがたいお言葉は、










「ヤ るだけ。」









斬新っΣ(゜Д゜!!!









そ の潔さ、まぢ神の領域w(」゜□゜)」









さすがっす。









ヤ るだけ音符ヤるだけ音符

2010年3月19日金曜日

布忍神社

よくよく見るとミノムシ!!

そういえば私たち小さな頃(現在私**歳)にはそこら中に大小のミノムシがぶら下がって?

私の婆さんはミノムシの殻で作った鞄と象さんを持っていた

三重県伊賀市には松を芭show!!の蓑虫庵が残っている

それぐらいにミノムシは身近にあった

そのミノムシが絶滅危惧種に登録されているのぉいるんだからぁねぇ~

特におとこわオオミノ!みんな獣よ!けだものよ!!ガが激減した

オオミノガにのみ寄生する中国からやって来た?

と言われている外来種のオオミノガヤドリバエsenturyが原因とか

長い間見なかったミノムシが沢山居るのみ驚いた脱糞した

2010年3月16日火曜日

彼岸花欲しさに


彼岸花欲しさに川っぺりで居眠り
 今日という陽が
 ほのかに香る

重力が今うごいた
 と知らせたとき夕暮れが
 たちまち夕立に雨粒

懐かしさこみあげた昔の詩集
 手にとり
 みてしまう恥ずかしさ幼かった

病気になった
 ときいたからあわてて向かった君の部屋の明り
 たいしたことないですよ
 という明滅する信号

コーヒーカップの淵
 の口紅き
 みが覗いたわたしの目の奥
 うそつきと眠る夜更けのファミリーレストラン

2010年3月14日日曜日

カトリック王党


かつて戦士といわれた男がいた

職業軍人だった

黒い革のブーツが痛んだので街の靴屋に修理に出した

そこの娘は線の細い可憐な女の子だった

一目ぼれだった

そのときはもちろん甲冑は着ていなかったのだが

その締まった体やうきでた血管殺し屋の目つきからするとまさか街の花屋さんには見えなかった

彼女とは二言三しか口がきけなかった

そんな不器用な彼の震えた唇を見て彼女は微笑を浮かべた

礼を言って街に出ると並木の足元に雛が横たわっていた

その傍には日の光を浴びてあざやかな紫色をした小さな判が咲いていた

梢には羽虫が羽を休めて首を左右に向けていた

街行く人たちからは頭2つ分ほど大きな男が木の根元にうずくまっているのをみて

また過ぎ去り

すぐにまた自分達の話へと戻し

記憶の隅に忘れられていった

この街はまだ戦争というものを経験したことがない若くて小さいが平和でにぎやかな街だった

靴屋の娘はまだ旦那はいないだろうか

そうだ

靴が出来上がったら

うちまで届けてくれるから

そのときにでもお茶を飲むように誘おう

なにか礼のプレゼントでも買っておいたほうが良いかもしれない

何が良いかと考えながら通りを横切っていたら

馬車にひかれそうになった

男からは乱暴な口調で怒鳴られいつもだったら喧嘩になるところだったが

なぜか幸せな気持ちだったので

すまん

とだけいって

それでも歩調はかわらず並木道から離れていった

人通りの少なくなった横道に一軒の雑貨屋があった

そんなところに似つかわしくない大きな男が現れたものだから

お店のおかみも驚いて

しかし

近所の男だとわかるとまた普通に挨拶をしてきた

珍しいねこんなところに来るなんて

とか

プレゼントかい

とか

あれこれと

考えた挙句

財布の中もちょっと心もとなかったから

マグカップにした

紫の花をあしらえたマグカップだった

自分の分の大き目のおんなじマグカップも買った

彼女は喜んでくれるだろうか?

あのブーツは相当痛んでいたから店主も難儀するだろうな

次の戦場に行くまでに

ほんのささやかな幸せの一日だった

帰ってから

自分のマグカップでお茶を飲んでみた

わるくない

そう口にだしていってみた

わるくない

2010年3月12日金曜日

パジャマみたいな服を着て撮影


Vわまわっている

たいしたことも喋っていないのに持ち上げられている

この世の中に女優という職業の女わ何人いることだろう

2010年3月9日火曜日

詩「無題」


*詩のボクシングに出品しようと思っている作品です

ご感想いただけたら幸いです*

6月の海上に浮かぶ雲はキミを憶えていますか
風が渦まいています
風速20mで雲が流されています
懇切丁寧な陽射しのもとで
小麦色になったキメの細かい肌は
サンオイルで照りかえされています

そこから先は遊泳禁止区域です
と英語で言われたので波止場の突堤で
ぼんやりと雲の浮かぶのをながめていました
歴史は浜辺で寝そべる男の子と女の子にも
ことさら丁寧に降りそそいでいます

やたらと毛深いレスキュー隊員が
お前中国人か
ときいてきました
めんどうくさいので「アチョー」といっておきました
雲もあっマリにもじろじろ見られることに慣れていないから
風速20mの中に消えていきました

ビーチに寝そべっていると
片腕のない男が
サーフボードを抱えて今日の波の様子をながめています
ボクは波に乗らないので興味本位できいてみました
片腕の男はサーフボードを浜へたてながら
どうもこうもないといった身ぶりをしました
ボクの訛りがひどかったのでうまく伝わらなかったようです

たくさん失くし物をしました
アメックスのカードと
お気に入りの文庫本
彼女のボクに対する興味
共産主義思想と
南の国の6月の海に浮かぶ雲

彼女に頼まれたので
ビーチのバーにいって
ソルティドックを2つ買いました
現金が残り少ないのに気付いて
まいったなぁと思いました
まあここは南の国の浜辺なんだからなんとかなるだろうと思って
鼻歌なんかをしながら
彼女にそれを渡して隣に腰掛けました

彼女はいいました
「今晩はお肉が食べたい
とびっきり分厚くてジューシーで
パイナップルがのっかっていないやつ」

そうだな
6月の海上の雲をないものにするよりは
よっぽどたやすくできることだと思う
彼女のちょっとした我儘はとてもかわいらしく思えました

キミは南の国の浜辺で小麦色になって
ソルティードックを飲んでいたんだよ
たまには思い出してよね

2010年3月8日月曜日

カッパトキア


見受け引取り人が来ない

樹海でわきょうもヒトは死ぬ

失われた命わ

神に祈ってももどらない

2010年3月6日土曜日

きょうのおほん


新たな発見がありました

こういうのを論文というのだろうな

ボクの書く文章わいったいなんなんだろう

耐えがたきもの


なぜかしらフラン
で払うグッチのバック
切なさこみあげる

友人と一緒
みあげる空が茜色
なんだってば
てば

食べ物を保存する
ワンセグなんていらない
から気持ちよさげに伸びをする

拍子抜けした午後
ろいやるみるくてぃーのんで
午後に備える
拙い夢想

病気のままだなんて
いまわそれしかないのだから
象の背中に乗って
中東を旅しよう

2010年3月1日月曜日

短歌「いぢらしいったらありゃしない」

ほのあかりぼうと
清く澄んだ夜の闇の中
であなた
わらうもの
ぜったい

たおるけっと
かいがいしく手を動かしながら
うつむき加減の君
がいたるところに万点の星

拍子抜けした
立ち並ぶすかいすくれーぱー
売り子の女の子の手の中で湯気を
たてる肉まんと

予想外
冷えた気持ちに掘りごたつ
つまりは
便利なぬくいものと
その火にくべられたぬくい鍋物

ぽまーどでまとめられた髪
とさぐりさぐりにさしのべられた辞表
いいたいことはそれだけか
それだけです

生首だけで故郷に帰る
風もないのに柳が揺れる
病気でもないのに学校を休む
いじらし