言語の螺旋

言語の螺旋
陰陽五行でいうところの水の流れがいいところ

2012年12月26日水曜日

創作詩 かつての武将応援歌 「姫路人今更の地域的誇りとか知らない。」



「姫路人今更の地域的誇りとか知らない。」

黒田官兵衛ってなに?
黒田官兵衛の物理的黙考なんてなにっておもった。
黒田官兵衛が黒田官兵衛として黒田官兵衛然いきていたころ
黒田君、泣きはらす
ボロロボロロと泣きはらす
ハラキリなんてきらいだとか
ぶあつい鉄鋼手甲なんか蒸れてきらいだとか
追に
とか
遂に
とか
終に
とか
対に。
はじまりもしないもののために
おわることばかりかんがえていても
くろだかんべえだった
えらいひとよりえらかったんだから
えらいことの証明なんかいらないのだった
もう知らないを知っていたのだった。

2014年発表の創作模話
国営テレヴィジョンにおけるドラマ化なんて死ぬ前のことだと今更知ったのだった。
武士道の行きつくさきの哲学的見地
「死ぬこととなんかみつけないんだかんね」ということなのだった。

青山蟲士12.12.26writ

ケーキ屋さん応援歌 創作詩「聖夜におけるガスファンヒーターの直接あたったしもやけさ加減だなんて」



「聖夜におけるガスファンヒーターの直接あったった霜焼けさ加減だなんて」

聖夜だょ?
ひとりだょ?
ひとりなんだかんね?
と声がする

聖夜だったら?
聖夜なんだょ?
生クリーム塗ったくったイチゴをはさんだぶあついケエキなんて
いらない
と強がる

だって3日も前
眠らぬ気合
眠ってられない実情
けえき屋さんなんだから
受注発注荷受引渡し
が業務

7万ホールもの低反発安眠枕蔑ろにした
我が子の寝顔すら観ずに終えてみた

聖夜

なんだろう?
聖者殉教磔台背負折れ釘血まみれ

そんな厳しさ切なさ胸狂おしさなんて
ひとり以外の誰ものでもないんだよね?
数多賑やかし繁華飲食店街渦中
イロンナヒトゴッタガエシ芋煮
それなのにひとりだ
と言ってみた

青山蟲writeees12.12.26

2012年12月15日土曜日

創作詩「まことしやかにうそ」

創作詩「実しやかにうそ」

なかなかにかなし

なんて

たいらげたひらざら

こうたいごうたいあらう

なるほどとぞ

うそ

わらう

青山蟲12.12.15writ``s

2012年12月5日水曜日

tancka「無題12.Des」-笹井宏之オマジュ

熱きもの食べられぬ舌持つものと分け合ふかつをぶしのふたひら   筒井宏之

わけあったかつをしのぶふたひらあつくておよぐ

店じまい軒先の鯖
 目がにごる澄んだまなこに
 買っていってよ
 問う

にがてだから
 ふたをしないで
 待っておく
 そうそっとしずか
 煮え湯でないのを

アルデンテ茹で
 たんだから
 食べなよ?
 今が一番うまいんだから
 無理?

あさって
 記憶の端に
 火鉢をく
 餅
 月餅餅
 しぼむ

夢む
 あっためてくれ
 番茶のチャーハンを
 薄皮溶ける
 ほど炒めてくれッ

かつを
 ひとひら
 うかぶ
 汁空し

虫士writ`s 12.12.05

2012年12月4日火曜日

「ラジオ体操第一改編歌」β



「ラジオ体操第一改編歌」

あたらしいあさがきたとして
きぼうのあさだとしたらばして
よろこびにむねを
むねをひらいたならばとして
あおぞらあおぐのか
ラジオなど鳴らない
希望の朝なんていらない

健やかなんだから

その心持ち
たかく人身御供にしたらばとして
それ1,2,3,
それ1,2,3,
musiwrighot‘s12.12.04