「沈黙機」→「洗濯機」
我が家で激しく音をたてる電化製品は
洗濯機
だけになっていしまった
洗濯機というものは
選択し終えるまで
ごうんごうんとがなって
ぐるぐるぐるまわる
ガタガタガタ揺れる
洗濯
し終えるまでは
その存在を甚大に轟かせるものであって
洗濯し終えたあとは
沈黙
する。
沈黙機というものになるのであった
沈黙し終えたあとは
水を廃する残騒も
脱水
また脱水
またごうんごうんとまわる
水を放りだす機械となって
器するのであった
古来インド川べり
洗濯夫
洗濯するものたちは
洗濯を生きがいとし
洗濯に悦びを見いだし
命の限り洗濯する
自動なんかゴメンだわ
命の洗濯というものは
洗濯のうちにも入らないのであって
実は
その洗濯というものは
これが生業→洗濯 |
まどろみつつ遠いまなざしお昼寝
川べりだってばボンボヤージ
洗濯機
沈黙す
大海原に
沈黙す
懐かしの2層式、沈黙しているところ |
〈了〉
2013.05.16.write by aoyamachusi
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