言語の螺旋

言語の螺旋
陰陽五行でいうところの水の流れがいいところ

2010年4月24日土曜日

美しいのわ月への駆け道


泣かないと決めた夜に

いつものマンガをとりだして

いつものところでまた泣いてしまった

近いなんて細胞の新陳代謝と同じように

60万個もの死滅と誕生がくりかえされ

反省すべき点は

哀川翔のvシネマを一本もみたコトがないから

また今日もセメダインを買うのを忘れてしまっていた

わすっれっぽいのわ

sizukakameiから受け継がれた遺伝子です

まったくざけんじゃねぇょ

アナゴに9割8分かかっているあの甘ったるいタレが嫌いなんだょぅ!

ビックベンで時間を確認するのを忘れていました

チェン・ジャッキーがぶら下がっていたので

おやつわいつもの通り

きゅうりの浅漬けでいいデス

コリコリとかんでいます

あるなら

海苔を巻いて爪楊枝で食べたいデス

ミドリ、ユキ、五反田君

all my work

2010年4月22日木曜日

気分が生じる


ともさかなり
夕べの雨は冷たかった
君の微笑が強く頷いていた

オレンジジュース
ストローで飲むと
コントロールがいいからだ

冗談がすぎた
離さなくてはなさならなくは
話さなくってはいけないからだ

美しいからだ
花に水をあげよう
気持ちがいい風
便利な世の中になっているものであろう

祇園の街が薫った
おしろいのにおいが暖簾の先へと誘ってくれた

2010年4月21日水曜日

頭をたれれば明日


ミネソタ
 美しすぎる日ざしと
 夕立の後の静謐
 満足

わたしは遠慮というものをしらない
 だから
 美しさもかたられない

ミカンの皮
 ピールすると
 爽やかな香りが店一杯に広がる
 そんなささやかな深夜

微妙タだなんて
 いう言う回しがスキじゃないから
 たりないと申します

勇気からくる
 園芸にかかわって
 得られたものが
 今糧になる

2010年4月15日木曜日

南の国の海に浮かぶ雲


6月の海の上に浮かぶ雲はキミを憶えていますか

風が渦巻いています

風速20mで雲が流されていきます

懇切丁寧な日ざしのもとで

小麦色になったキメの細かい肌はサンオイルで照り返されています

そこから先は遊泳禁止区域です

と英語でいわれたので波止場の突堤で

ぼんやりと雲の浮かぶのをながめていました

歴史は浜辺で寝そべる男の子と女の子にも

ことさら丁寧に降りそそいでいます

やたらと毛深いレスキュー隊員が近づいてきて

お前中国人か

ときいてきました

めんどうくさいのでアチョーといっておきました

雲があまりじろじろ見られることに慣れていないから

風速20mの中に消えていきました

ビーチに寝そべっていると

片腕のない男がサーフボードをかかえて

波の様子を眺めています

今日の波はどうなの

とボクは波に乗らないので興味本位できいてみました

片腕の男はサーフボードを浜へ立てながら

どうもこうもないといった身振りをしました

ボクの訛りがひどかったのでうまく伝わらなかったようです

たくさんなくしものをしました

アメックスのカードと

お気に入りの文庫本

彼女のボクに対する興味

共産主義思想と

南の国の6月の海に浮かぶ雲

彼女にたのまれたのでビーチのバーにいって

ソルティードックを2つ買いました

現金が残り少ないのに気づいてまいったなあと思いました

まあここは

南の国の浜辺なんだから

なんとかなるだろうと思って

鼻歌なんかをしながら彼女にそれを渡して隣に腰をかけました

彼女はいいました

「今晩はお肉が食べたい
 とびっきり分厚くてジューシーでパイナップルがのっかっていないやつ」

そうだよな

6月の海の雲をないものにするよりは

よっぽどたやすくできることだと思う

彼女のちょっとした我儘はとてもかわいらしく思えました

キミは南の国の浜辺で小麦色になって

ソルティードックを飲んでいたんだよ

たまには思い出してよね

2010年4月13日火曜日


ワイキキでカフェオレの精
 小さなビキニの幼い娘よ

カリカリと香ばしいベーコン
 ジューシーなテーキを挟んだ
 まともなハンバーガを頬張る

でかいカセットデッキで聴くのは
 トーキングヘッズ
 ビーチボーイズ
 時は廃れない

テラスで波の音を聞きながら
 言葉少ない君を
 15なら君に恋におちているだろうな
 きっと

でかい4WDのレンタカーが
 ショッピングモールの駐車場に落ち着いた
 ここはハワイなんだもの
 テヘランに行くわけじゃないし

2010年4月10日土曜日

恐ろしいのは陽


満ち足りた夕べ無花果の皮をむいた
 無邪気な少女の口にほおばる

濃いい色のコーヒー
 座布団
 わたしは静かに午睡に興ず

バッシングと中傷
 気にしない背中は
 意志の強さか

ひとごろし
 ひとごろしの
 喉を流れる炭酸水が

なんでもいいんだ
 獣がつくった道でも

2010年4月5日月曜日

短歌「牛乳を少し飲みすぎました」


いろはにほへど
 なんていうけれども
 空気
 が香るこの季節がスキ

船は港を離れた
 見送る妻の姿も小さくなった
 これからが仕事だ

ありがとうが
 ありがとうのまま
 伝えられたとき
 君をひしと抱きしめるんだ

わたしは淡い雪のようなものなので
 この季節にはふさわしくないのです

刹那
 白々しい空気が
 看病にきてくれた友人のあいだに現れたから
 あくびをして時計を置きなおした

短歌「かたちのないもの」


憐憫
 躊躇
 いつくしんで
 花が舞う春風

今日だけはいつものように背広
 クリーニングにだしたばかりのカッターシャツ
 鏡の中のわたし

実はなんて言葉からはじめられる
 ほんのりと香る
 お香の食卓で君と

働いて働いて
 分厚くなった男の手が
 今日の稼ぎを生み出したりなんかして

運河
 そびえるタンカーが
 遠ざかるよ
 今日は風が冷たいね

2010年4月3日土曜日


なんのためにうまれて

なにをしていきるのか

こたえられないなんていやだ

<抜粋>

歯磨き粉を買い変えたんだって
 君はゆっくりとした笑みで朝寝坊のわたしを
 びっくりさせた

キオスクで過ぎ去る人のあいだから
 チョコレートバーを買いました
 袋は要らないです

大波で難破した船で
 遭難した男は
 うすくうすくなる空気に
 恐怖をはじめて知った

神社に参る
 二礼二拍手一礼
 力強く社に響く手のひらの音

わたしは礼儀知らずなので
 こっそりと飴玉をなめながら
 打ち合わせ中です
 すいません

ミルクをこぼしたよ
 テーブルの上の白い表面張力が
 不思議だったから
 横からじっと見つめていた新居

2010年4月1日木曜日

短歌「なにか悪いことしたでしょうか」


びょう
風がなる
 夜半
 わたしの腹は満たされない

きりがいいところでなんて
 書類を置いてみたけれども
 気になって椅子から立ちあがれずにいた
 夜桜

船が汽笛を鳴らしながら沖へでると
 許すの許さないのいう君の
 姿
 が想像以上に小さくなった

気分が良いので床から身をおこした
 午後に食べたはっさくが
 喉元までこみあげた

ヒトが見ているからなんて
 わたしはかまわず
 細いうなじにキスをする

心拍が安定しないから
 手にもつ筆が震えるんだ
 心の襞と同調して

勢いよく飛びだした幼児
 みていたらうずくまって花をつんだよ
 誰よりも大事な母のためなんだろうね