こんがりとした
夕日のたつ丘に
名前のないヒトの棲む
小屋が建っている
僧侶だそうで
朝の日の出と
日の入りの時間になると
リンゴーン
と鐘を鳴らすんだ
その鐘の音ととともに
まず
羊飼いが目をさまして
配達のまえの朝食を食べ始める
牛飼いは
干草をくるくると巻きつけて
うずたかく積み重ねる
吟遊詩人は知らない異国の優雅な夜会の様子を
奏ではじめる
先生が学校につくころには
村のだれもが
通りに出て挨拶を交わし
今日のこの日の
幸せを祈るのだ
黒いネコは
そんな時
港に出て波が高く打ち寄せているかどうかをみてみると
どうやら今朝は
舟がでていないようなので
きのうの晩は風が強かったものだよな
と
あきらめて
日向で毛づくろいをするのだ
こんがりとした夕日のたつ丘の僧侶は
そんなネコのために
ミルクにひたした黒パンを
窓辺にそっと
置いてあげるのだった
夕日のたつ丘に
名前のないヒトの棲む
小屋が建っている
僧侶だそうで
朝の日の出と
日の入りの時間になると
リンゴーン
と鐘を鳴らすんだ
その鐘の音ととともに
まず
羊飼いが目をさまして
配達のまえの朝食を食べ始める
牛飼いは
干草をくるくると巻きつけて
うずたかく積み重ねる
吟遊詩人は知らない異国の優雅な夜会の様子を
奏ではじめる
先生が学校につくころには
村のだれもが
通りに出て挨拶を交わし
今日のこの日の
幸せを祈るのだ
黒いネコは
そんな時
港に出て波が高く打ち寄せているかどうかをみてみると
どうやら今朝は
舟がでていないようなので
きのうの晩は風が強かったものだよな
と
あきらめて
日向で毛づくろいをするのだ
こんがりとした夕日のたつ丘の僧侶は
そんなネコのために
ミルクにひたした黒パンを
窓辺にそっと
置いてあげるのだった
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