言語の螺旋

言語の螺旋
陰陽五行でいうところの水の流れがいいところ

2011年10月28日金曜日

はじまりのおわり

肩甲骨がずれる音

シマス

ノラ猫が食事をあさる街角で数匹

イマス

ゆったりとあしをもつれらせながら酔ヒト歩く

キマス

遠ざかる煩いマフラーのベンツ

イキマス

森の中で少ない陽射しで生えた広葉樹ニョキリ

ノビマス

作った巣をカッコウに奪われました雛は

イマシタ

神社の境内から仰ぐ空に雲は筋交い風が

フク

亜熱帯の壺を売るヒトが膝まで水につかりため息を

ツク

乾燥した砂原を中古のスーパーカブが走り鼻歌

スサム

キリンの首は伸びるし河馬は沼に浸かったままだ

飲んで良い水



いけない水

は明白だ

空が赤く染まる頃にはフラミンゴたちが群れをなし片足で

(片足?二本ある方の一方つまりは右か左かだ)やがて眠りにつく

河だと思っていたものが大地の裂け目であったり

断層だと思っていたものが他の平原で全然別の生物形態お猿尾の長いお猿声の大きなお猿声が大きくて尾が短いお猿

失礼

銭湯が締まる時間だ

上着だけ羽織って

キッチリ銭湯代とフルーツ牛乳2本分小銭を持つ

深い宵の街外れへと

アルク

吹き抜ける風に震え肩を寄せて

クル

シャンプーの匂いが

カオル

肩甲骨がずれる音

スル

大地は

ウゴイテイル

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