遠い太鼓
でもこのアナルロギスに対しては
ボクはわりに素直に接することができた
アナルギロスは40歳前後の
小柄な男である
いつもなにかについて夢想しているような顔をしていて
話をするときには頼りなさそうな微笑を浮かべる
ギリシャ人にしては珍しく声が小さくゆっくりと丁寧なしゃべり方をする
働きもので
朝の8時から午後2時頃まで店を開け
夕方にもまた3時間くらい店を開ける
いつも一人で働いている
たぶん一人ものなのだろう
店の中は例によって暗いので
暇なときはアナルギロスは店の向かい側の石垣に腰を下ろして
パトラリス②や近所の奥さんと世間話をしている
そして客が来ると例の微笑を浮かべ
道路を横切って店に戻る
店の中にはときどき猫が眠っている
この猫はアナルロギスをパトロンときめこんでいるらしく
いつもダンボールの上に丸くなってすうすうと寝息を立てている
*
よくある事であるが寄りなれた街
生きることが大事なときに
これこそが求めるべき道なのだと思う
でもこのアナルロギスに対しては
ボクはわりに素直に接することができた
アナルギロスは40歳前後の
小柄な男である
いつもなにかについて夢想しているような顔をしていて
話をするときには頼りなさそうな微笑を浮かべる
ギリシャ人にしては珍しく声が小さくゆっくりと丁寧なしゃべり方をする
働きもので
朝の8時から午後2時頃まで店を開け
夕方にもまた3時間くらい店を開ける
いつも一人で働いている
たぶん一人ものなのだろう
店の中は例によって暗いので
暇なときはアナルギロスは店の向かい側の石垣に腰を下ろして
パトラリス②や近所の奥さんと世間話をしている
そして客が来ると例の微笑を浮かべ
道路を横切って店に戻る
店の中にはときどき猫が眠っている
この猫はアナルロギスをパトロンときめこんでいるらしく
いつもダンボールの上に丸くなってすうすうと寝息を立てている
*
よくある事であるが寄りなれた街
生きることが大事なときに
これこそが求めるべき道なのだと思う
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