言語の螺旋

言語の螺旋
陰陽五行でいうところの水の流れがいいところ

2012年6月24日日曜日

笹井宏之オマジュtancka「しかながら」

愛としかいいようのないものをこぼし夢の川原を去ってゆく鹿


牡鹿呼ぶ
けーん
牝鹿ひるんでいる眼下渦巻く波
けーん
石蹴って小石散らし、跳んだ


間伐材でお茶
ゴツイ革の手袋蒸れ
香る
ちょっと下で顔洗ってきます


小袋の飴を分けわけ
ボクいちご、
あたしソーダ
目が合うもの
あげちゃ駄目
あげちゃ駄目
毛づくろいして行った


いい加減休もうと
ザックを下ろす
水をコップに移す
コンロを出して火を借りる
ゴァォ~ッ
力強い人の手による利器哉

お宮に寄った
林道の歩行者が交差する
目が合い汗を確かめ笑む
ご苦労さん
慣れた人なのだろうか
ずいぶん軽装だったな
スーパースターだった


簡素なバス停
おばぁが
はたけからなにか
?
あと2時間こないって
ケーンッ木霊

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