言語の螺旋

言語の螺旋
陰陽五行でいうところの水の流れがいいところ

2011年12月15日木曜日

新しいイェルサレムの建設

ボクはボクのルールを公開した

ボクは酷く脅えていた

息が白く指先は小刻みに震えていた

気温のせいじゃぁない

ほんの少しルールを見たヒトがきた

挨拶をした

まっこうからボクのルールを非難するヒトたち

挨拶をした

彼らはボクのルールを改編しろという

忠告に従った

賽など振らなくても結果は必然だった

さまざまな人々がやってきてあれはおかしいこうしたほうがよいといって崩れたボクの城を踏みにじった

くまちゃんがゴミ箱に入れられたり

大好きな本を持ってかえられたりした

外は雨

崩れた窓枠をたれる雫

鏡と剣と盾を持つボク

イェルサレムの鐘を鋳造しよう

かつての騎士たちは自分の農園で歌を謳いながら果物にむしゃぶりつく

遠征したボクの宣教師たちは其処で妻を娶って家を建てた

ボクはもう世界のルールがわからなくなってしまった

今、ひとりで夜を過ごし朝もひとりだ

これから造られるボクの世界には高い塔があった

朝の閑散とした街を見おろすと、自然と涙が出た

いつものことだ

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