言語の螺旋

言語の螺旋
陰陽五行でいうところの水の流れがいいところ

2011年12月1日木曜日

ボクの窓の外

ボクは世界のルールであろうとした

みんなはボクの一声に沸きかえった

今ひとりで夜を過ごし朝もひとりだ

朝の閑散とした街を見下ろすと自然と涙があふれた

いつものことだ

ボクは賽を振った

殺気だつボクの目線にみんなは恐れをなした

みんなの歓声は鳴りやまない

「まさに古き支配者はいなくなった!これからはいいことずくめだ!」

冷静になれよボクは鍵を手にしただけだ

次の壁は閉じてしまっているのに

ボクはボクの城がすでに建っていることに気づいた

塩で固められた柱や砂で囲われた壁で飾られていた

イェルサレムの鐘がきこえている

ローマの十字軍は口をそろえて謳う

ボクを映している鏡はボクの剣と盾だった

ボクの信者たちは布教に出かけたままだ

どうしてこうなったかなんてまったく理由は説明できなかった

きみはそこにいこうともしない

正直な気持ちは

そこはボクが統べる世界の中でのことだった

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