言語の螺旋

言語の螺旋
陰陽五行でいうところの水の流れがいいところ

2011年6月2日木曜日

笹井宏之 短歌

どうしても声のかわりに鹿が出る あぶないっていうだけであぶない

これまでの混乱がなんだったのだろうかと
 ためいきが
 でる
 淡雪のように


今すぐ電話を
 山が
 ごぉうごぉうと
 鳴っているものだから


虹の空
 飛んでみたいと君はいう
 もうすでにここは
 お空なのにね


はじめまして
 帰る家ができました
 恥を知らない
 ならず者ですが


突きつけられた獣道
 ここが町との境目なのよと君はいう
 意地悪な笑みがきっと悔しい

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