言語の螺旋

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陰陽五行でいうところの水の流れがいいところ

2013年2月23日土曜日

素直詩「母物…」



素直詩「母物…」

いったいまったくわからないことになってしまったんだ
コタツを2つもっていく
母のもとにだったりもする
こたつなどいらないと母はいう
2つもいらないではなく
ひとつもいらないのである
母は物をもらうのが苦手なのであろうか?

部屋にはいる
仏前の部屋はやはり寒かった
息が白くあがる
なのでもらえとまたいった
右隅をみた
うえのほう
天井近く

エアコンだった

まっさらでまっ白で動く気配すらない
産まれたての産声あげかたも知らないくらいなんじゃあないかというほどのさらっぴんの

エアコンだった

愕然とした

ボロの中古の猫臭いコタツを2つ持っていく
車に積んで嬉しそうに実家に帰った
そば一杯など分けない
バカみたいだった
 エアコンなんてこの世の中からなくなってしまえばいいのになんて思った
実際世の中電磁波まみれ
蔓延っているのだし
仕方ないじゃあないか

エアコンだった

コタツ2台分岸壁波岸テトラポット無限
積んでみたとしても
キリ
楊枝の先
食わない武士
蹴ったら折れる鹿の骨
バンビちゃん立ちあがり震えり
それに等しいおぼろげな存在にもかかわらず
エアコン様様甚大な憚りかただった

なんまんだぶ(南無阿弥陀仏)といわされた。
なんていうか泣けてきた
コタツ2台を抱えて山の上に登ってみたらこういうことだったのだという結果で
ボクは残念だったのであろうか?

コタツコタツコタツコタツと唱えながら今日は夢をみてみたいと思う

〈了〉

note:わからなかったけれども「どうしたらいいか」がわかりましたっヽ(・∀・)ノ

青山蟲士writs 13.02.20

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