「いつでも、呼吸を鎮めて、伸びをする」
林の高いところに傷をつける
苦い草は嫌いだけれどたまに食べる
ひらひら飛ぶ変なものの色に見惚れてしまう
夕方まで眠ったから夜を長く過ごせる
産まれてひと月の子が背に乗るとくすぐったい
たまには枝で寝る
東のほうの雄は強い
何度か負けたから
雌が随分減った
たくさんの雨に当たると痛い
広くて高くて手が届きにくい空に色鮮やかな縄張りのしるしが残ることがある
神妙に息を詰めて湖面をうかがっていると、鼻息が荒くなる
たまに水場で喧嘩になる
ちょっと手を洗いたかっただけなのに、カバめ
遠吠えなら得意だ
老いたサルも怯む
満月ならなおさらだ
ゾウも緊迫する
クサムラの中でインパラの親子がまわってる、じゃれて草を食べている、草ならどちらも同じ味だ
息子が大きくなったら
今夜これくらいの遠吠えをして欲しいものだ
write by 蟲
0 件のコメント:
コメントを投稿