言語の螺旋

言語の螺旋
陰陽五行でいうところの水の流れがいいところ

2012年5月15日火曜日

「去年空梅雨で社の井戸枯渇…」


「去年空梅雨で社の井戸枯渇なんとかかんとか」

明け方の山里庄や娘

丁寧に爪の先まで研ぐヤスリ

迂闊に甘皮こすれば痛覺野反応

ぶどうをふやかした酒が好物

息子たち溜池の主に

なんのために生きてるのって

路傍の水子岩からきこえたと

思ったら空腹感も頽廃か

\105のロシアパンは甘さ控えめで口中の唾全て吸う

ふんだんに頭からみず

なのであるから

みず

という生き方を真っ向せねば足りない

夜天にサギいつもの

息子たち

やつが着水するたびに

努めて

数が減らんと躍動妙脈

最近

熊笹の幼きを

摘みにきをる老婆

足を踏みはずさないかと心配

だって沼の内には

苔黙りの巨人

がすんでいて

大きく振り上げた脚部の踵で凄まじい一撃

ネリチャギ

三日後の雨に

路傍軽トラの老夫婦

みずの主膝まで浸かり

苔溜まりの巨人の息子たち

しとどに暴れ老いた手の中で飛沫さんざ

一昼夜天日に干してみりんで炙ると絶妙だとか

爺も

婆あも

声高く笑い

渓谷にうち響きあうさま

静か

鼓膜三半規管微震通電良好

水子岩

卑屈な笑いで順応

あれから

古狐の息子のGPZ1100下りながら路面摩擦抵抗失効

空にはマフラーからでた白いガス

浮かんで消えた

written by 蟲(´-_ゝ-`)

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